ブライダル費用はデフレ知らずではなく、レバレッジ効果によるバブルである

先日の、朝日新聞の記事に、結婚式費用、デフレ知らず 総額平均343万円」というのがあった。
たしかにこのデフレ時代において、結婚式費用は未だに高く、記事によれば、式と披露宴の総額は増えているようだ。
しかし、これを、デフレ知らずとか、人々はお金を使うようになったと単純に受け取るのは間違っている。


結婚式費用がデフレの影響をうけないのは、カラクリがある。
ご祝儀の金額がデフレをうけておらず、高止まりしているからに過ぎない。

ゼクシィによれば、気になる「ご祝儀」の総額は、全国平均222.9万円であり、つまり、式の費用の総額の65%はご祝儀でまかなえるということになる。
 
つまり、自己資金は1/3用意すればよいともいわれる。

金融的にいうと、結婚式の資金調達においては、自己資金3倍のファイナンスが容易にできるということだ。つまり、結婚式費用は3倍のレバレッジがかかっているというように言える。
もしくは、3割負担の国民健康保険のようなものだ。3割負担でよければ、本来の価格など多少たかくても、あまり気にならなくなる。
結婚式ビジネスでは、総費用ではなく、ご祝儀込の資金計画プランをを提示し、あくまで”自己負担額”のみが費用の見積りに見えるように工夫して見せている。

ということは、もしご祝儀相場が、仮にゼロになったとすると、結婚式バブルは一気に弾ける。本来現状でも、本来は110万円ほどしか負担できないはずだ。
現在ご祝儀額は3万円が普通とされているが、デフレのなかにおいて、これが下がらないのは異常だ。単純にいっても2-3割下がっても良い。
ご祝儀額は、慣習ということになっているから市場原理が働かず、メディアの宣伝によって相場を維持しやすい。そしてご祝儀相場が高止まりすれば、式の価格も高止まりできる。結婚式場や、結婚式メディアにとって、なにより重要なのは、ご祝儀相場を下げないように努力することだ。

自分の結婚式の費用を、ご祝儀を織り込んでファインナスする習慣は、残念な悪習だといいたい。本来は自己負担できる範囲で式をあげるのが健全だが、ファイナンスが容易だからといって自分が負担できる額の3倍豪華さの式をあげるバブル状態が継続しているのは、どう考えても健全な構造ではない。
結婚式業界の、ボッタクリやら、おかしな価格構造は、このレバレッジ効果がによるバブルである。

実際にご祝儀相場が下がるとどうなるか。北海道の式は、150万と突出して費用が低くなっているが、これはご祝儀制ではなく、実費負担の会費制による式が普及しているからだ。

仮に祝儀相場が3割さがれば、あっという間に、結婚式バブルは弾け、全国平均の挙式費用も

200万円くらいに収斂されるだろう。



ご祝儀相場はあって内容なものだから、相場のコンセンサスが崩れれば、あっというまにこの

収斂現象は起こる。1,2年のうちに、市場が3割縮小するという、巨大なバブルの崩壊もあり

得るということだ。


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