目標が高いひとと、意識が高い(笑)人の違い

昨日書いたエントリ「意識の高い人はなぜ批判されるのか」が結構PVを集めている。

このエントリは軽い冗談で皮肉の揶揄なのだが、けっこう真面目にとらえて反論してくるひともいた。

・実行がともなってなくても、意識が高いのは、意識が低いひとより全然いい。高い意識を持つことを大人が否定するのはとんでもないことだ。若者の特権を否定するな。

私のエントリを意識が高く(笑)読みちがえるとこういう反論がかってくるのだが・・
いちおうコメントしておこう。

意識が高い、目標が高いのは良い。

野球を始めたばかりのひとが、

「いつかはプロ選手になりたい」

と考えたり、

「日本のプロ野球ではなく、最終的には、メジャーリーグにで活躍したい」

と考えるのは、目標がたかくてよろしい。

起業するひとが、

「起業するなら株式公開したい」「社会に貢献する企業をつくりたい」

と考えるのもよい。

あらゆる偉業は、ひとりの個人の、ありえない高い目標や、とんでもない思い込みから実現されるものだ。だれもが、無理だ、無茶だ、止めないと、ということを、目標にあげて、実際に達成してしまうひとがいる。人類の進歩は、そういう人によってもたらされてきた。



「祖国を統一する」
「差別のない国を作る」
「国民皆保険を実現させる」
「南極点に人類で初めて到着する」
「エベレストを無酸素単独でのぼる」

だから、一瞬、夢想ともいうべき、高い目標を掲げるのは、大事なことだ。

本当に意識の高い人は、とても高い理想を掲げているものだ。

ただ、わたしが揶揄している「意識の高い(笑)」「意識だけが高い」ひとは、その目標を達成することは、けっこうどうでもよかったりする。
「社会を変える会社を作る」といっていることが大事なのであって、実際に作ることには興味があまりない。彼らの目的は、実際に社会を変えることではなく、社会を変える会社を作るという意識をもった人と意識を共有することである。

こういう相談を受けたことがある。

意識が高い(笑い人) 「起業したいんです。アドバイスをください」

私「そうですか、じゃ、なにをやりたいの?」

「とくにやりたいことは決まってないのですが、1年後に起業することはきまっています。そのために、いろいろな人とお会いして意識を高めています」

「で、いろんな人とあって、なにか役立った?」

「いろいろな刺激を受けました。大石さんからも、刺激を受けたいです。もっと人を紹介してくれませんか?」

「人は紹介するけど、なんか目的が無いと。こういう商品があるから、買いそうなひとを紹介してくれとかならいくらでも協力するけど。なんかないの?」

「すいません、まだ、なにもありません。でも起業したいという意識だけは有ります。いまは起業したひとのお話を聞いて、意識を高めている段階です

「それじゃ、だめじゃん。起業って、なにか追われてやるもんじゃなくて、自分がこれをどうしても実現したいっていう抑えきれない気持ちを、抑えきれずに、思わず無謀にも実行しちゃうことだよ。そういうのが無いうちは、起業してもうまくいかないから、雇われて勉強してたほうがいいよ」

「そうですか・・・、でも、その言い方はちょっと残念です。なにかやりたいことが最初なかったひとでも成功したひとはいると思います。そういうひとから、アドバイスをもらおうと思います。本日はありりがとうございました

「あ、そう。じゃあまたね」

太字の部分がポイント(笑)である。

なお、健全に本当に意識の高いひとは、

「こういう事業をかんがえているんです。どうしてもやりたいのですが、○○が難しいとおもっているんです」

「確かに、そりゃ随分野心的だな。無茶だよ。本気なの?」

「本気です。無茶とはわかってますが、それでも一度挑戦してみたいんです。○○のところを、解決できそうなアイデアがさっぱり思い浮かばないんですが、なんとかヘルプしてください」

「なるほど、僕はその部分詳しくないからわからないけど、君に協力できることは協力したい。しりあいに○○の専門家がいるから、ぜひ紹介させてくれ」

「ありがとうございます」

「がんばれ、期待しているよ。それから、それをやるなら、まずは最低△△だけは身に付けろ、それがないとタダの無茶だ」

「なるほど、そのとおりです、勉強になります」

前者の、「意識が高い(笑)ひと」と、後者の「本当に意識が高いひと」の違いがわかっただろうか。まだ分からずに、「若者の夢をや特権を邪魔するな」という方は、よっぽど意識が高い(笑)なのだろう。

高い目標を掲げるなら、それにむけて実行しよう。実行できないなら、せめてどうしたら実行に近づけるか仮説くらいは作って、ディスカッションしたらよい。そのとき、障害があれば、力を貸してくれるひとは沢山出てくるだろう。

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