プロになるにはまだ早い、職を変えるにはギリギリ。3年目で辞める前に確認しておくべきこと

そろそろ年も暮れ、来年の四月で入社まる3年を完了するひともおおいですよね。
そんなかたより、先日相談をうけたので、ちょっとその話を。




相談の悩みの内容はだいたいこんなかんじ。
このかたは、新卒で、超有名な、小売業の企業に本社採用で入社。ただ、修行ということで2年めからは地方勤務となり、3年間はそこで現場を見るみたいなことになりました。
3年経つと一応本社にもどれるらしい(確約ではない)そうですが。



よくよくきたところ、かなり悶々としていました。

・尊敬できる人がいない
・10年上の人が自分と同じ仕事をしていて、今後も10年経っても自分ももしかしたらこれだとおもうとゾッとする
・あまりに緩い、遅い、意思決定できない、こんな仕事の仕方でいいのか大企業

ということをいっていました。まさに、3年めの社員のほうが意識が高いのです。
20年め選手などは、もう絶対クビにならないよー、みたいなかんじで、ぬくぬくと仕事をしているそうです。

これでは意識がたかければ高いほどやる気を失うのが当たり前です。
3年でひとがやめちゃうのは、若い人のほうが意識が高いからなんですね。

そこで、転職したい、と。
なるほど、これが城繁幸さんのいう話か、まさにそのまんまじゃないか、と思ったのですが、どうアドバイスしていいのかは、なかなかやなみます。

私もいろいろ世の中の実情はくわしいので、本当のことをいうようにしました。

「転職したいっていうけど、その前提は、転職したらその環境が改善するという前提だよね」

「え、いわれてみるとそうですね」

「その前提が多分違う。日本企業はだいたいそんな感じ。転職しても同じ悩みを繰り返す。あなたのいる会社は話をきいても、かなりましな会社だとおもう。」

「たしかに・・・」

転職=改善

というイメージがありますけれども、上記のような日本企業ではどこでもあるような話は、ほんとうにどこでもあるので、どこに転職しても、状況はさして変わらないと思うのです。転職しても同じだったとか、転職したら更にアホな上司と仕事をするハメに・・みたいな話もあります。
外資に転職とか、外国で仕事するとか、そういう変化が必要かもしれません。ただその場合は、別のカルチャーを受け入れられるかという問題もあって、外資系はあいませんでした・・ということも。

次に、3年目で転職すべきか、と聞かれました。キャリア的に、3年目での転職は、どのように評価されるのか?これも100回くらいきかれた質問ですので、答えをいっておきます。

その転職って、どういう転職ですか?ってことです。
前提の違いによって、2つの真っ向からちがう意見があるのです。

同業界で賃金をあげ、よりよいポジションを目指すなら、3年で辞めないほうがいいです。絶対いいです。つまりプロ野球選手的なFAでメジャーリーグに移籍して年俸をあげようと思うなら、いまの職場でかなり実績をつけないとダメです。
なにかの実績をつくって専門性があると思われるには最低6,7年、10年くらいはその分野での力を磨くべきです。石の上にも3年とはいいますが、プロになるにはもっとかかります。
3年でやめても物にならないよ、という先輩方の助言は、これを前提にしています。

相談者は、小売業で、新規の店舗や出展・進出戦略を練るような職種なのですが、非常によい経験をつめているので、そのまま10年くらいやれば、例えば、今後はアジア全域での出店や巨大モールを作ったりそういうこともできるようになるし、競合からも引く手あまたの専門家になれるでしょう、と申しました。

しかし、答えは
「店舗の出店のプロになりたいわけではない」と。

やっぱり、新卒で、たまたまその部署に配属されただけなので、あまり仕事には興味はもててないようです。このあたりが総合職採用の限界ではあります。

もう一つ、もし、その仕事が嫌だったりして、新しい道をみつけたいなら、
もう遅い、一刻もはやく転職活動しろと。
結論は間逆です。

入社3年、仮に大学院でもでていて浪人もしていれば、28とかになっている人もいます。
30歳で、まったく違う分野にキャリアチェンジするのは、正直難しい。
できることはできるけども、かなり無理をしたり、年収をさげたり、下手をするとブラック企業にハマったりします。

チェンジするなら、3年めは猶予がない。と言う話になります。

3年目での転職とは

プロになるには・・・早すぎる
職を変えるには・・・もうギリギリ

です。
これを確認して、自分はどちらなのかを考えましょう。
結局相談者は職をかえたいそうだったので、来年のうちに転職活動をするようにアドバイスしました。

3年めで、辞める辞めないは、そういう、何をしたいのか、というキャリアゴールの前提を考えておかないと、にわかにはアドバイスできません。

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