2012年も最後となりました。 そこで、締めくくりとして、2012年度に読んだ本のベスト10を書いてみますね。
ビジネス書、フィクション、ノンフィクション、全部あわせての総合ランクです。
なお、2012年発刊本ということではなく、2012年に僕が読んだ本、というククリにしています。
その理由は後述。タイトルも、今年のベスト本ではなく、今年のベスト読書、ということにさせていただきます。
■1位 ありえない効果
これはやばかったです。
飲酒グセがぬけず、毎日泥酔するくらいまで飲んでいた私が、あっという間に禁酒できました。
ちょっとたまには飲むが、量は1/5くらいに減ったし、飲み過ぎて翌日吐きまくりみたいなことが、以前は月に1-2度あったのが、今年はゼロです。
私の健康状態を著しく改善させてくれた本で、もっとも感謝しております。
信じられません。
しかもこのメソッドは、我慢するという苦行をしいるのではなく、考え方を180度転換させるもので、お酒を飲まないことが、苦しくないばかりか、人生を豊かにしてくれるという、信じられない方法です。
こんな考えが可能だったのか・・
もはや僕の頭の中での衝撃度でいうと今年一番でした。
ちなみにこれを読んだ友人が同じく衝撃を受けすぎて、一切お酒をのまなくなりました・・
なお同じ具合で、禁煙セラピー、というのもあるようなので、禁煙できない人はこちらもよんでみてください。
■2位 一流のサスペンス、映画みたいな本
著者は、盗まれた美術品をマフィアや犯罪組織から取り戻す専門捜査官。
囮潜入捜査で彼らに取引を持ちかけ、取引が成立した瞬間にSWAT部隊がなだれ込む。
まるで映画のような内容。文句なし。
■3位 おなじみですが、ようやく読みました。
お馴染みのこの本ですが、自分の部屋の惨状をみて、買うことにしました。
これは、禁酒セラピーと同じく、考え方の転換を図る本。
ときめくか、ときめかないか、で物を残しておくかどうかを決めるという発想はまさにそのとおりだとおもいました。
そして、僕の場合、当日から片付け始めて、2-3日で、ゴミ袋20個くらいはゴミが出たという。
脅威の効果です。
正直、売れるだけはある、実用書としてこれほど効果のあったものはいままでない。
素晴らしい本です。
■4位 知られざる歴史の一幕
スリーパーというのは、眠れる絵画、
巨匠の書いた絵が、作者不明というかたちで、安くうられていることがあるようなのです。
それを見抜き、巨匠の絵だということを証明して、絵を本来の姿に取り戻す。
なんか、バフェットのバリュー投資みたいな感じの絵画版です。
こういう仕事があるのだというのが面白い。
眠れる絵画を探し当てる過程や、絵にまつわる歴史が非常に面白く、すばらしいノンフィクションになっています。
■5位 富裕層のバーチャル国家
リッチスタンというアメリカの富裕層のバーチャル国家をなぞらえた。 富裕層が何を考えどういう生活をしているかというドキュメント。これは面白い。
■6位 8000m14座登頂の竹内さんインタビュー
8000m14座登頂のニュースは記憶にあたらしいのでは。
その竹内さんのロングインタビューをまとめたもので500頁ちかくありますが、あっという間によんでしましした。 (なお、2座をのこしている時点でのインタビューです。)
淡々と竹内さんの登山の様子がかたられるのですが、飾り気もなく、純粋な気持ちが伝わってきてすごくよいです。 組織のしがらみが嫌になり、個人での登山にしたところとか、事故に会い、背骨にシャフトを入れながら、また山にもどってきたり。それも何かのためというより、良い登山をしたい、登りたいっていう気持ちから。
竹内さんの登山はすがすがしいです。先日放送したNHKスペシャルの、14座登頂のダウラギリもそんなかんじでした。 登頂のあと、淡々と、「さあ登山はおわった、戻ろう」みたいなところ、BCにもどったあとの「いい山でした」という言葉。 いや、これですよ、本物は違います。
■7位 ページが止まらなかった
いろんな山岳遭難もののなかでもこれはすごい。すごいとしか言いようがない。壮絶な遭難であり、さらに筆致も壮絶を極める。 遭難モノが好きな人にとってはマスト。
ページを捲る手がとまらず、電車を乗り越してまで読んでしまった本
最後の一言が、ドシンとくる。
■8位 単なる節約生活本ではなく、人生哲学の本
前半はニートの生活について書いてありますが、後半がすばらしい。
だるいについて考えたり、世の中の多様性や、働くことについても考えを深められる、 最先端の考えかたの本だとおもいます。
phaさんの個人的考え方が多く語られていて、とてもよい。感動しました。
■9位 ベストのアート入門書
おそらく現代アート入門書として、ベスト。
いままで、何度この手のものを読んでも、現代アートは理解できなかったというひとも、まちがいなく理解できるように書いて有る。
マティス、ピカソから始まり、ロスコ、ウォーホール、セラーノ、最後は日本の無名作家。アートの歴史というより、アートの定義の変遷にふれて、それに対してどう鑑賞者は見ていけばいいのかということが、よく分かる内容になっているので、たいへんすばらしい。
ダイレクトにアートを見る時の手助けになる 正直これ一冊よむだけで、構えることなく、安心してアートと接することができるのではないかとおもいます。大変すばらしい本です。
■10位 節約本の先駆け
今年いくつかでた節約本の先駆け。
いわゆる主婦の節約的なものではなく、ライフスタイル転換の本。
お金がなくても、豊かさは得られるという。
レシピ本としての評価が高いみたいですが、それじゃ意味が無いです。
■11位 イノベーションの考えに鉄槌
ここ半世紀はもはやイノベーションがなくなったという本。
え、ネットやらなんやらで、イノベーションばかりじゃんか。
しかし、ほんとにインパクトをもたらす大きなイノベーションはすでに出尽くした、という本です。
かなり面白い見かたを提示しています。
■12位 唯一のマニュアル本
おもしろい。有名人になる方法についての唯一の本。
これを本にしてしまうところが凄い。
中身も面白い。
■13位 オークションひきごもごも
世界的なオークション会社サザビーズの日本法人代表をされていた石坂さんの本。
美術業界に興味がある人なら、読んでおいて損はないでしょう。
■ まとめ
ということでした。 このリストを見せると、意外ですね、っていわれます。
・新刊がすくない
・ビジネス書がすくない
・趣味の本ばっかり
なんですよね。
どうも、話題のビジネス書を超速読でよみまくっているっていうイメージがあるみたいです。
わたし、実はビジネス書はそんなに読まないし、読んでいるのは趣味の本ばかりです。
量も、せいぜい年間に50冊も読めばいいほうです。
僕の場合、本というのはとくにビジネス書の場合、その情報がやスキルが必要な時に、必要な物を読む、という読み方をしていて、話題の新刊だから買って、それをまずは読んでみるということはしてません。
なので、話題の新刊でも、まず読んでないとおもって間違いないです。
(いちおうリサーチで、買ってみるだけ買っていることは多いのですが、90%積読です)。
そして、数年前の本でも必要なら読みます。(このランキングでいうと、「片づけ本」みたいなの)
どうしてこうしているのかというと、そうしたほうが、効率がいいからです。
世間では、ネットで話題の新刊を追いまくって、それを読むのに読書の時間のほとんどを費やすというやり方もありますが、トレンドを追ったり分析するのが趣味という方はそれでいいとおもうんですけど、なにかそれから学ぼうと思うと、効率は悪いと思います。
話題の本に時間をとられず、スキルは目的をしぼって効率良く学び、空いた時間で自分の好きな分野の本をよみ人生を豊かにしましょう(このランキングで言うとアートや登山の本)
といった理由で、12年に発表された本で12年に読んだランクを作ると、殆どまともなランキングにならないのです。12年に買った新刊本はけっこうあるけど、多分読むのは来年か・・。なのであえて12年に読んだ本ランクということにさせていただきました。
といいう持論を、↓こちらの本で書いてますんで、当てはまるとおもって、自分の読書習慣を改めたい人はご一読いただければとおもいます。
■人生を変えた5冊
最後に、今年という枠ではなく、オールタイム、わたしの人生を変えてしまった本については、過去のエントリで紹介してますんで、あわせてお読みください。
私の人生を変えてしまった5冊 – 起業、シンプルと豊かさ、真理、好奇心]
ビジネス書、フィクション、ノンフィクション、全部あわせての総合ランクです。
なお、2012年発刊本ということではなく、2012年に僕が読んだ本、というククリにしています。
その理由は後述。タイトルも、今年のベスト本ではなく、今年のベスト読書、ということにさせていただきます。
■1位 ありえない効果
アレン・カー
ロングセラーズ
売り上げランキング: 6,528
ロングセラーズ
売り上げランキング: 6,528
これはやばかったです。
飲酒グセがぬけず、毎日泥酔するくらいまで飲んでいた私が、あっという間に禁酒できました。
ちょっとたまには飲むが、量は1/5くらいに減ったし、飲み過ぎて翌日吐きまくりみたいなことが、以前は月に1-2度あったのが、今年はゼロです。
私の健康状態を著しく改善させてくれた本で、もっとも感謝しております。
信じられません。
しかもこのメソッドは、我慢するという苦行をしいるのではなく、考え方を180度転換させるもので、お酒を飲まないことが、苦しくないばかりか、人生を豊かにしてくれるという、信じられない方法です。
こんな考えが可能だったのか・・
もはや僕の頭の中での衝撃度でいうと今年一番でした。
ちなみにこれを読んだ友人が同じく衝撃を受けすぎて、一切お酒をのまなくなりました・・
なお同じ具合で、禁煙セラピー、というのもあるようなので、禁煙できない人はこちらもよんでみてください。
![イラスト版 禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (LONGSELLER MOOK FOR PLEASURE R)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41DKdZYnByL._SL160_.jpg)
■2位 一流のサスペンス、映画みたいな本
ロバート・K. ウィットマン ジョン シフマン
柏書房
売り上げランキング: 206,299
柏書房
売り上げランキング: 206,299
著者は、盗まれた美術品をマフィアや犯罪組織から取り戻す専門捜査官。
囮潜入捜査で彼らに取引を持ちかけ、取引が成立した瞬間にSWAT部隊がなだれ込む。
まるで映画のような内容。文句なし。
■3位 おなじみですが、ようやく読みました。
お馴染みのこの本ですが、自分の部屋の惨状をみて、買うことにしました。
これは、禁酒セラピーと同じく、考え方の転換を図る本。
ときめくか、ときめかないか、で物を残しておくかどうかを決めるという発想はまさにそのとおりだとおもいました。
そして、僕の場合、当日から片付け始めて、2-3日で、ゴミ袋20個くらいはゴミが出たという。
脅威の効果です。
正直、売れるだけはある、実用書としてこれほど効果のあったものはいままでない。
素晴らしい本です。
■4位 知られざる歴史の一幕
フィリップ モウルド
文藝春秋
売り上げランキング: 425,582
文藝春秋
売り上げランキング: 425,582
スリーパーというのは、眠れる絵画、
巨匠の書いた絵が、作者不明というかたちで、安くうられていることがあるようなのです。
それを見抜き、巨匠の絵だということを証明して、絵を本来の姿に取り戻す。
なんか、バフェットのバリュー投資みたいな感じの絵画版です。
こういう仕事があるのだというのが面白い。
眠れる絵画を探し当てる過程や、絵にまつわる歴史が非常に面白く、すばらしいノンフィクションになっています。
■5位 富裕層のバーチャル国家
ロバート・フランク
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 59,842
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 59,842
リッチスタンというアメリカの富裕層のバーチャル国家をなぞらえた。 富裕層が何を考えどういう生活をしているかというドキュメント。これは面白い。
■6位 8000m14座登頂の竹内さんインタビュー
8000m14座登頂のニュースは記憶にあたらしいのでは。
その竹内さんのロングインタビューをまとめたもので500頁ちかくありますが、あっという間によんでしましした。 (なお、2座をのこしている時点でのインタビューです。)
淡々と竹内さんの登山の様子がかたられるのですが、飾り気もなく、純粋な気持ちが伝わってきてすごくよいです。 組織のしがらみが嫌になり、個人での登山にしたところとか、事故に会い、背骨にシャフトを入れながら、また山にもどってきたり。それも何かのためというより、良い登山をしたい、登りたいっていう気持ちから。
竹内さんの登山はすがすがしいです。先日放送したNHKスペシャルの、14座登頂のダウラギリもそんなかんじでした。 登頂のあと、淡々と、「さあ登山はおわった、戻ろう」みたいなところ、BCにもどったあとの「いい山でした」という言葉。 いや、これですよ、本物は違います。
■7位 ページが止まらなかった
松田宏也
山と渓谷社
売り上げランキング: 16,052
山と渓谷社
売り上げランキング: 16,052
いろんな山岳遭難もののなかでもこれはすごい。すごいとしか言いようがない。壮絶な遭難であり、さらに筆致も壮絶を極める。 遭難モノが好きな人にとってはマスト。
ページを捲る手がとまらず、電車を乗り越してまで読んでしまった本
最後の一言が、ドシンとくる。
■8位 単なる節約生活本ではなく、人生哲学の本
pha
技術評論社
売り上げランキング: 5,224
技術評論社
売り上げランキング: 5,224
前半はニートの生活について書いてありますが、後半がすばらしい。
だるいについて考えたり、世の中の多様性や、働くことについても考えを深められる、 最先端の考えかたの本だとおもいます。
phaさんの個人的考え方が多く語られていて、とてもよい。感動しました。
■9位 ベストのアート入門書
藤田 令伊
集英社
売り上げランキング: 32,101
集英社
売り上げランキング: 32,101
おそらく現代アート入門書として、ベスト。
いままで、何度この手のものを読んでも、現代アートは理解できなかったというひとも、まちがいなく理解できるように書いて有る。
マティス、ピカソから始まり、ロスコ、ウォーホール、セラーノ、最後は日本の無名作家。アートの歴史というより、アートの定義の変遷にふれて、それに対してどう鑑賞者は見ていけばいいのかということが、よく分かる内容になっているので、たいへんすばらしい。
ダイレクトにアートを見る時の手助けになる 正直これ一冊よむだけで、構えることなく、安心してアートと接することができるのではないかとおもいます。大変すばらしい本です。
■10位 節約本の先駆け
今年いくつかでた節約本の先駆け。
いわゆる主婦の節約的なものではなく、ライフスタイル転換の本。
お金がなくても、豊かさは得られるという。
レシピ本としての評価が高いみたいですが、それじゃ意味が無いです。
■11位 イノベーションの考えに鉄槌
ここ半世紀はもはやイノベーションがなくなったという本。
え、ネットやらなんやらで、イノベーションばかりじゃんか。
しかし、ほんとにインパクトをもたらす大きなイノベーションはすでに出尽くした、という本です。
かなり面白い見かたを提示しています。
■12位 唯一のマニュアル本
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 12,635
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 12,635
おもしろい。有名人になる方法についての唯一の本。
これを本にしてしまうところが凄い。
中身も面白い。
■13位 オークションひきごもごも
石坂 泰章
講談社
売り上げランキング: 16,746
講談社
売り上げランキング: 16,746
世界的なオークション会社サザビーズの日本法人代表をされていた石坂さんの本。
美術業界に興味がある人なら、読んでおいて損はないでしょう。
■ まとめ
ということでした。 このリストを見せると、意外ですね、っていわれます。
・新刊がすくない
・ビジネス書がすくない
・趣味の本ばっかり
なんですよね。
どうも、話題のビジネス書を超速読でよみまくっているっていうイメージがあるみたいです。
わたし、実はビジネス書はそんなに読まないし、読んでいるのは趣味の本ばかりです。
量も、せいぜい年間に50冊も読めばいいほうです。
僕の場合、本というのはとくにビジネス書の場合、その情報がやスキルが必要な時に、必要な物を読む、という読み方をしていて、話題の新刊だから買って、それをまずは読んでみるということはしてません。
なので、話題の新刊でも、まず読んでないとおもって間違いないです。
(いちおうリサーチで、買ってみるだけ買っていることは多いのですが、90%積読です)。
そして、数年前の本でも必要なら読みます。(このランキングでいうと、「片づけ本」みたいなの)
どうしてこうしているのかというと、そうしたほうが、効率がいいからです。
世間では、ネットで話題の新刊を追いまくって、それを読むのに読書の時間のほとんどを費やすというやり方もありますが、トレンドを追ったり分析するのが趣味という方はそれでいいとおもうんですけど、なにかそれから学ぼうと思うと、効率は悪いと思います。
話題の本に時間をとられず、スキルは目的をしぼって効率良く学び、空いた時間で自分の好きな分野の本をよみ人生を豊かにしましょう(このランキングで言うとアートや登山の本)
といった理由で、12年に発表された本で12年に読んだランクを作ると、殆どまともなランキングにならないのです。12年に買った新刊本はけっこうあるけど、多分読むのは来年か・・。なのであえて12年に読んだ本ランクということにさせていただきました。
といいう持論を、↓こちらの本で書いてますんで、当てはまるとおもって、自分の読書習慣を改めたい人はご一読いただければとおもいます。
tyk publishing (2012-11-30)
売り上げランキング: 9
売り上げランキング: 9
■人生を変えた5冊
最後に、今年という枠ではなく、オールタイム、わたしの人生を変えてしまった本については、過去のエントリで紹介してますんで、あわせてお読みください。
私の人生を変えてしまった5冊 – 起業、シンプルと豊かさ、真理、好奇心]
【ノマド研究所5期会員募集のお知らせ】人生は短いです。あーやりたい事があるのに、何か思い切って一歩を踏み出せない自分にいらいらする、もっと自由に生き見たいのに。ノマド研は、ノマド的な生き方を志向するひと、ノマド的な生き方を実践するひとのネットワークです。400名以上の価値観のちかいメンバーと一緒に語らいましょう。⇒ご案内