評価経済再考:ブームから1周年たって冷静に分析したウソとホント

評価経済1周年。

1年ほど前に、評価経済という言葉が流行った。
評価があれば、食っていける。
お金がなくても、評価があれば、評価を使うことで、米やiPadが手に入る。
評価があれば死なない。
評価貨幣がリアルマネーのように流通する
評価経済は、実体経済を超えた
みたいなオカルト的なことが言われました。

それから一年、評価経済なんてことばは全く聞かれなくなりましたが、
時間をおいたいま、私なりに、もういちど総括してみたいとおもいます。


評価・評判自体は、とても大事です。
例えば、アマゾンで同じような機能の同じような製品がが同じような値段でうっていたとして、一方はネガティブな評価が3つ、もう一方は100個の良い評価がついていたとしましょう。
そうしたら、だれもが間違いなく、後者を購入します。
評価を得ることで、圧倒的にビジネスがしやすくなるのです。


もちろんこういう信用や評判を貯めるということは昔から大事でした。
信用・評判がある人は、ない人にくらべて、圧倒的に商売がうまくいったのです。
ネット社会のイノベーションの本質/すごさは、信用・評判そのものではなく、その信用・評判を可視化したことです。
アマゾンのレビューなり、フォローワーの数なりで、その商品やその人がどれだけ評価されているのかということが、まったくの一見さんでも一目瞭然。あっというまにその人の評判がわかるのです。これは怖いことでもあると同時に、まったくの一見さんがレビューをみることで信用してくれちゃうわけですから、こんなにオートマティックに信用を獲得できる方法は過去にはありませんでした。過去にはいちいちお話して一つ一つ評判を築かなくてはいけなかったものが、ネット社会では、レビューなどの通して可視化されて、第三者が容易にそれを参照できるのですから。これが評価界隈におけるネットのイノベーションの本質です。昔から評価がビジネスに役立つのは変わりなく、それが可視化されたことこそがイノベーションなのです。

そして、ここ1年でグッと盛り上がってきているのは、無形のコンテンツです。

有料メルマガを筆頭に、kindleによるダイレクト出版や、有料サロン、さらにはサバイバルキットみたいなものも出ましたし、実は音楽もそうなってきていると思います。
これらに共通するのは、これらを買う決め手は、それを発行しているひとの評価の良し悪しです。
その人が評価されているひとなら、買うし、そうでなければ購入にいたりません。
工業製品では、性能やスペックが大事でしたが、情報化社会の商品では、性能やスペック表にかわるものが、過去の評判だったりするわけです。

ですから、こういった無形コンテンツは、評価がなくては1つも売れません。
つまり情報化社会のコンテンツ商売においては、評価をまず先に築かなくてはまったく商売にならないのです。

資本主義的なものでは、売るものが石油とかだったので、石油を掘るための設備と労働者を確保すればよかったのです。そのために必要なお金、つまり資本金をみんなで出し合いました。これが株式会社。お金という資本を集めるのが大事だったのです。

情報化社会の商品を売るためには、お金をいくらあつめてもダメです。
信用や、評判の裏付けがないと売れません。
なので、情報化社会における資本金というのは、マネーではなく、過去の信用や評判という、いわゆる評価の蓄積という資本だといえます。
評価の蓄積が資本主義で言うタネ銭的な”資本”になるわけです。そして、その評価が、可視化されてきているので、情報化社会以前では、絶対に商売に成らなかったような、メルマガだったりサロンをしたりするといった商売が成り立って来ているわけです。評価が可視化されたので、まったくの一見さんでも、過去の評判を見てコンテンツを購入することができるからです。

それから、ここが大きな勘違いを生んでいるところだとおもうのですが、評価の資本は、ためただけでは単なる評価の塊です。それだけではお金にはなりませんし、食っていけるようにはなりません。

お金にするためには、メルマガや電子書籍などのマネタイズの仕組みをかます必要があります

ただいったんマネタイズの仕組みを噛ますことができれば、蓄積した評価・評判はマネー資本のように、減価しません。そして無限にお金を生み続けます。
評価を貯めると、儲かる。
それは間違いないことがわかりました
これがここ1年の評価経済に関する考察です。

#ロジックに注意してください。
情報化社会では評価がなくてはだめですが、石油を掘るのにはそれほどの評価は不要です。(資本をあつめるのに評価がいるかもしれませんが・・)
よのなかの99%の商売はまだ評価ではなく資本が同じく大事です。というか、正確にいうと、資本だけではもうだめな時代だけども、評価だけでもダメということで、両方必要ってことです。
ただこれらの商売では順番は、金の資本⇒評価の資本の順番です。お金がまず必要、次に評価も必要、ということです。ですから、評価さえあれば、金なんぞなくても成功できるというのは煽りのオカルトで世の中の99%の商売には当てはまりませんので、決して煽られないように。
評価だけでやっていけるのは、ごく一部のネット完結の情報商売だけです。そしてよのなかの99%の人のそういう情報商売に対する見かたは、怪しすぎとか詐欺だろとかだったりします(笑)。とまあ、オチがついたところで、終わりです。難しいね。


<まとめ>
一次産業 石油・石炭  ・・・設備と労働 ⇒お金の資本
工業 自動車、半導体  ・・・設備と技術とブランド ⇒お金+知的資本
情報化第一世代 apple/google ・・技術とアイデア ⇒知的資本
情報化第二世代 デジタルコンテンツ ・・アイデアと評判 ⇒評価資本


<読者へ課題(笑)
この文脈を踏まえて、レストラン-食べログや、化粧品-@コスメといった関係も考察してください。さらに余裕があれば、クックパットのカリスマレシピ考案者や、ニコ生の人気出演者の存在も考察してください。
 


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