解雇規制緩和の第一歩は、非正規の人が自分たちは正社員になれるというファンタジーから覚めること

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解雇規制は、実は従業員を苦しめている!

の記事は、解雇規制が実は非正規社員の首を自ら占めているということを書いている。論旨はクリアで、解雇規制緩和論のスタンダードな論法だと思う。

この記事で印象的なところがあったのは文末のこの一文である。

「つまり、解雇規制を維持したままで同一労働同一賃金を叫ぶのは、天からお金が降ってくるのを期待するくらいナンセンスなのです」

まさにこれが、解雇規制緩和論者と、サヨクの溝だとおもうのです。

天からお金は降ってこない vs 天からお金をふらせろ

当然解雇規制緩和の前提は、企業や社会は合理的で人件費にかけられるコストは(正社員・非正規)ふくめて合計に上限があるというものです。当たり前のように思えるのですが、サヨクにはこの論法は通じません。

サヨクは、まさに、「天から金を降らせろ」と言っているからです。

全員正社員にしてコストが倍増するなら、

「内部留保を使え」

「金持ちから増税しろ」

「経営陣の給与を減らせ」

「株主の利益を減らせ」

ということになります。(※おんなじような論法が年金や社会保障にも見られます)

資本主義の常識で考えますと、そんなの無理です。市場の原則から逸脱しているし、社会主義や、共産主義じゃあるまいし。

しかし、ここでふと気づきます。

サヨク様は、そもそも社会主義者なわけです。

「はい、わたしたち、社会主義者ですから」

ということなので、話が噛み合いません。

つまり、これは、全くもって平行線をたどる議論だということなわけです。

とはいえ、そろそろ懸命な労働者におかれては、社会主義や共産主義で、労働者の待遇が改善するといいった幻想を捨てられることがまず大事だと思われます。歴史的にみても、社会主義や共産主義では、末端の労働者は待遇改善されるどころか、国家の駒としてゴミとして消費させられるだけです。

自分たちはどうやっても既得権正社員にはなれない

私は解雇規制緩和論には賛成の立場です。

解雇規制緩和論が動くとすれば、非正規の人が、自分たちはいつか既得権つき正社員になれるというファンタジーから覚めることであります。将来にわたって既得権正社員の仲間入りをすることはないという現実に気づくことです。

現在も虐げられている非正規社員や三流大学の就活学生が、かたくなに解雇規制緩和に反対するのは、自分たちもいずれ美味しい思いができるというファンタジーにどっぷり浸かってしまっているからです。

いずれ自分たちも既得権側にまわることができる。そういった幻想があるから、規制緩和には反対なのです。

しかし、そろそろ気づき始めているようなきがします。

「非正規をつづけて30代を超えたら、自分たちはどうやっても大企業正社員にはなれない」

「いま正社員になれるのはワタミやユニクロといったブラック企業の店長くらいなもので、むしろ正社員を釣りにして、さらに労働環境が悪化している」

そう気づきはじめているのではないでしょうか。

非正規社員が、解雇規制緩和を支持する転換が起きるのはそれほど遠くない未来とおもいます。