ノマド研究所活動レポート(2016/11/21)非認知スキルとオプティミズム/無気力状態/諦めないタイプの人の思考/楽観主義 = ポジティブ博愛主義ではない

【ノマド研究所5期会員募集のお知らせ】人生は短いです。あーやりたい事があるのに、何か思い切って一歩を踏み出せない自分にいらいらする、もっと自由に生き見たいのに。ノマド研は、ノマド的な生き方を志向するひと、ノマド的な生き方を実践するひとのネットワークです。400名以上の価値観のちかいメンバーと一緒に語らいましょう。⇒ご案内

子育てシリーズは先週で終えて、今週からはオプティミズム(楽観主義)について勉強していきます。簡単に言うと、「どういう考え方をしている人が成功しやすいのか?」という、考え方の勉強ですね(続きはノマド研にて)


【オプティミズム01】非認知スキルとオプティミズム
さて、子育てシリーズでは、非認知スキルが大事という話がでてきましたが、この非認知スキルと関連する話で、オプティミズム(楽観主義)がでてきました。

参照先である「オプティミストはなぜ成功するか 」という本をよみましたがめちゃくちゃおもしろかったです。これからは、しばらくこの本を題材に、楽観主義について、議論していきたいと思います。

簡単にいうと、オプティミストのほうが、学業もビジネスもより成功し、結婚や健康などについても良くて、長生きするというものです。この本のリサーチの素晴らしいところは、これが完全に科学的な実験の結果で、いわゆる啓発系のポジティブにやれば何でもうまくいく的なものではなく、科学的・統計的な根拠があることが書かれているということです。

著者のマーティン・セリグマンは、アメリカ心理学会の会長で、何十年にわたるキャリアの研究の成果から発言しています。そしてオプティミズムというのは遺伝ではなく、完全に後天的なものだということ。反対にペシミズム(悲観主義)も完全に後天的です。なので、悲観主義者を、楽観主義者に変えるというトレーニングもできるのだといいます。

とにかく面白いことが書かれていますし、応用がすごくできると思うものです(続きはノマド研にて)


【オプティミズム02】無気力状態
そもそもセリグマン教授が研究を始めたのは、無気力状態の研究からでした。教授が大学院生のときに行ったイヌの無気力化という実験は、いままでの心理学の定説を完全に覆す、すごいインパクトのあるものだったようです。無気力状態を意図的に作り出すというものです。

イヌを3つのグループに分けます。一つのグループには不快な電気を流すのですが、お座りを30秒ほどしてじっとしているとこれが止まります。つまり、自分でコントロールできるのです。もう一つのグループも同様に不快な電気を流すのですが、こちらのグループは何をやっても電流が流れたり流れなかったり、自分で何をしようが関係なく電気がながれます。3つめのグループは、電流を流しません。

これをしばらくやったあと、3つのグループを、それぞれ別の場所に移します。ここでもまた電流を流すのですが、こんどは、簡単に逃げられるようにしてあり、ちょっと柵を飛び越えれば電流の流れていない隣に移動することができる状態になってます。最初のグループは、まず30秒ほどじっとしていてお座りをして電流を止めましたが、また電流が流れてくるや、まわりをウロウロして、柵をこえて隣に逃げました。

2つめのグループは、電流が流れていても、無気力です。隣にいけば電流からのがられるのに、そうしようとしません。ただずっと座ったりして、運命に身を任せています。3つめのグループは、電流が流れるやいなや、隣にすぐ逃げました。これは、イヌに人工的にうつ状態を作り出すというものです。2番めのグループのイヌは、完全に無気力です。

自分がなにもコントロールできない、なにをやっても無駄ということを悟ったわけです。何をやっても電流は止めたりできないのだから、隣に柵をこえて逃げればいいのに、それすらしなくなるということです。どうも、これと同じことが人間にもおこるということです。

人間も、何をやってもかわらない、自分がなにをしても人生も世の中もかわらないと達観してしまった時、無気力に陥ります。

これと同じようなことが日本全体を包み込んでいる気もしています。日本全体が鬱になっているということなのかもしれません。日本の若い世代をつつみこんでいるのは、このイヌにも似たあきらめだとおもいます。

親と同じように豊かにならない。賃金はあがらない、今後ずっと右肩下がり。税金はあがる、負担は増える。こういうのが続くと、あきらめモードになって、チャレンジするより、いまの自分の小さなワールドで如何に快適にすごすか、という思考になるということですね。

だから、(続きはノマド研にて)


【オプティミズム03】諦めないタイプの人の思考
博士によれば、うつ病というのは、無気力状態のことであるとしています。一部のうつ病は遺伝的で、生理学的なものであることは認めるようですが、うつ病は生理学的な原因ではなく(一部のうつ病を除き)、こうした無気力状態に落ち込んでしまっていることが原因ということです。

それの話は専門的なので割愛しますが、ようするに、うつ病というのは、その人の思考習慣が原因になって、無気力状態になってしまうようです。博士は、人工的にうつ病と同じ状態を発現させることに成功しました。

(あとでこれを治癒する方法も考え出します。それが、ポジティブに考える方法ということで、あとで出てきます)

博士は、さらに研究を進めて、2番めのグループのように、なにをやっても自分でコントロールできない状態にしたグループの中にも1割程度、けっして鬱にならずに、最後まで諦めなかった人がいます。

これは動物実験でも人間でも同じ割合で1割いるそうです。諦めないイヌがいるということです。これは驚くべき発見で、なぜ1割そのような、決して諦めないタイプの人がイヌがいるのか?そして、その人たちというのは、どういうひとなのか?その人達は鬱になりにくいのだろうか?

研究すると、これらの特殊な1割のひとは、物事をいわゆる楽観的に捉えるひとでした。博士は、楽観的という曖昧な言葉ではなく、学問なので、もっと厳密に、何をどう考えるひとがその「楽観的」にあたるのかを、調査して、統計して、調べます。

その結果、鬱にならなかった1割の人というのは、(続きはノマド研にて)

【まとめ】楽観主義 = ポジティブ博愛主義ではない
いちおう説明をしておきますと、ここでいう楽観主義は、ポジティブであれば何ごとも上手くいくみたいな極端な話ではなく、「ものごとをどう捉えるか」を再現可能な形で取り出そうということです。次回からはそのあたりを追求していきます(続きはノマド研にて)