「マネロン」「海外口座」「海外送金」「脱税」の違い

パナマ文書の反応を見ていると、とにかくすぐにマネロンだとか、脱税だとかそういう話になっている。意図的に、そういうふうにこじつけて、市民運動している人もいるのだろうが、実際のところ、マネロンとは何かというのをわかっていないひとのほうが99%っぽい。

国際送金とか、海外口座に貯金することも「マネロン」とかいう人も。

マネロンというのは、非合法に儲けた金の出所をわからなくすることだからね。海外送金とか、海外口座に貯蓄するのと全然違うぞ。

非合法とは、振込詐欺で得た金や、麻薬取引、裏金・賄賂、武器売買、誘拐身代金とか、そういうたぐいの金ね。

例えば、振込詐欺で老人から1000万円を騙しとるよね。で、そのカネをそのまま使おうとすると、どうしてこんな大金がいきなり入ったんですか?って聞かれて、犯罪がバレる。足がつく。

なので、これをなんとか足がつかないように、出所を偽ったり、お金の流れを追えなくしたり、あたかも合法的に稼いだように偽装するのがマネロンだ。

一方、日本国で、会社で働き税金を払って残ったカネを貯蓄する。もしくは株式投資でもして、売却したお金を税金を払って残りを貯める。これをUFJ銀行だけでなく、香港やシンガポールの銀行口座に外貨で貯めておこうとおもって送金するのが「国際送金&海外口座」である。

インド人がインドで稼いだお金を貯金してましたとする。日本に働きにきたときに、UFJ銀行で口座をつくりました。インドのお金の一部を、UFJ銀行に移して、円貯金をしました。インド人からみたら、これは海外に送金して、海外での貯蓄していること。さて、これはマネロンや脱税だろうか?

海外口座ってなにかわかる?文字通り、海外の銀行の口座のことだぞ。 日本以外からみたら、UFJ銀行やみずほ銀行や農林中央金庫の口座も「海外口座」だから。

それから、マネロンもそんなに簡単じゃないぞ。脱税もね。

振込詐欺で1億円手に入れました。これを香港の口座に送りました。それで、マネロン完了!んなわけないだろ。そんなの簡単に警察もチェックできるし、すぐバレる。香港に送ってもすぐ差し押さえに合うからな。マネロンや脱税やろうとおもったら、もっと巧妙にやらんといけない。海外送金しただけじゃ、マネロンもできないし、脱税にもならないぞ。いまや100万円以上の海外送金をすると、もれなく税務署に内容が知らされることになっている。

マネロンしようと思ったら、例えば、ニセIDと免許証をつかって1億円の壺をだれかに買っておもらったりして、それを先祖代々のお宝としてテレビ東京の番組で開陳してみせて、オークションで売って、利益分はちゃんと「納税」したりするんだ。そうして、合法的に得たカネのように見せるのがマネロン。ちゃんと納税して、まともな出所に見せたら完璧だ。(だた、こんな面倒なことをする犯罪者はいないので、あくまで例え)

ほとんどの人は、マネロン、海外口座、海外送金、脱税、このあたりの区別がまるっきりついてないか、まあ、似たようなものとしてラベルをつけて祭りに参加していれば満足なのだろう。

はじめから理解する気がなくて、祭りだけしているひとにこのエントリを読ませても、結局くだらないコメントがつくだけだろう。ビットコインはマネロンだとかな。

 

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