ノマド研究所活動レポート(2016/02/29)早い思考と遅い思考/プロスペクト理論/カモられる人たち

さて引き続き、カーネマンを勉強していきましょう。カモられないようにはどんなことを理解していけばいいのでしょうか(続きはノマド研にて)

【カーネマン 02】早い思考と遅い思考
カーネマンの話の前提としての、早い思考、遅い思考をもう一度理解しましょう。
早い思考というのは、前回やったゾンビシステムです。人間の意識がアクセスできず、何の努力をしなくても自動的に処理される回路です。

カーネマンは、システム1とも言ってます。

つまり、ゾンビシステム=早い思考=システム1

遅い思考は少しストレスがかかるものです。

例えば

34x94=?

これを計算するには、ちょとおちついて考えてみる必要があります。これは、つまり、論理的思考にあたる考え方です。これは、ぱっと一瞬では答えがでません。見ただけでは頭のなかに浮かんできません。

カーネマンはシステム2とも呼んでいて

論理思考=遅い思考=システム2
とよんでいます。

早い思考=システム1は、簡単です。だれでもストレスを感じることなく、自動的に、リラックスしてこなすことが出来ます。人の表情を読み取るのには、何の努力も入りませんね。

遅い思考=システム2は、たいへんです。文字を読み取り、頭を回転させ、心拍数もちょっとあがるかもしれませんし、何より、計算問題を解き終わったら、疲れます。
この文章もそうですね、これを理解しようと頑張ると、疲れます。

「システム1」は、自動的に高速で動き、努力が全く不要で、必要であってもごく僅か。また、自分の方からコントロールしている感覚はない。
「システム2」は、複雑な計算や頭を使わないといけない困難な知的活動に、注意を割り当てる。

意識の話のところでも言ったように、人間は自分の意志が(続きはノマド研にて)

【カーネマン 03】プロスペクト理論
カーネマンの本では「プロスペクト理論」は最期に出てくるのですが、それを最初に説明しておきます。

ごく平たく言うと、人間は利益よりも、損失のほうを重たく捉えるということです。
人間は、利益と損失を、イコールで捉えられない。これがカーネマンが発見したことです。

たとえば、これは何かビジネスで儲けたような話を考えてみてください。

利益と満足度、この関係を探りましょう。

人間は利益があがると、嬉しくなりますね。1万円儲かると嬉しい、10万円儲かると、10倍嬉しい。しかしこれは、比例関係には成りません。1000億円か2000億になると2倍嬉しいかというと、もう儲けすぎているのでそんなに感動が無いわけです。最初の1億円儲かったあたりが一番うれしい。

ソーシャルゲームで、アイテムを集めて、最初の10個くらいはとっても嬉しい。でも、アイテムが10000個振ってくると満足度が下がります。

これは経済学でよくしられていました。
専門的には、限界効用は低減するという法則です。

効用=満足度は、最初のほうで急激に上がって、あとは平坦になっていく。

さて損失のほうはというと,従来の経済学者は、損失も同じだと思っていました。利益と損失は裏返しだから、心理的な作用は同じでしょうと。

カーネマンが調べたところ違うことがわかりました。
損失を食らった場合、(続きはノマド研にて)

【カーネマン4】カモられる人たち
直感テストというのがあります。もっともらしい答えが頭に浮かぶ(システム1の機能)なのですが、よくよく考えて計算してみると(システム2による検証)、答えは違っているというもの。
バットとボールは、合わせて1ドル10セントです。
バットは、ボールより1ドル高いです。
ではボールはいくらでしょう?

直感的に思いうかぶ回答は「ボールは10セント」です。
計算するとわかりますが、正答は5セントです。

このテストのようなものをふくも認知力テストというのをやったらしいのです。
このテストの成績がわるい学生は、

システム2により監視機能が弱いという判断がされました。つまり、思いついた最初の考えを回答しがちで、「直感が正しいかどうかを検証する努力を惜しむことが発見された」、とのことです。
検証する努力を惜しむ傾向の人がいるというのは、たしかに驚きです。

こういう人がカモられるというわけです。

実験では、
「今月3400ドル貰うとの、来月3800ドルもらうのどちらがいいか?」に対してあ、直感派の63%が3400ドルを選んだそうです。

一方、テストで直感派と診断されなかったひとは、34%しか3400ドルを選びません。

また、注文した本を明日までに配送してもらうのにいくら払うか、という質問では、

直感派は、そうでない人にくらべてその額が2倍高い開きがあったとのことです。
どうも、このシステム2による検証を怠る人というのは、かなりの数になるようです(続きはノマド研にて)。。

【まとめ】早い思考ばかりではカモられる

利益と損失が与える心理的ダメージが異なったり、検証を怠って正答を導けなかったり、人間の思考というのはエラーが起こるもの。

早い思考ばかりしていては、カモられます。カモられたくない方は、検証する癖を身につけるようにしましょう。今後はその辺も触れていきます(続きはノマド研にて)。。

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