ノマド研究所活動レポート(2015/12/07) シリコンバレーのエンジニアが増えるとヨガのインストラクターも増える/コバンザメノマドのすすめ/イノベーション都市の形成サイクル

先回に引き続き、都市とイノベーションについて。誰もがイノベーション産業の中核を担えるわけではありませんが、悲観する必要はありません。

【イノベーション都市 その8】エンジニアが増えるとヨガのインストラクターが増えるアメリカでは雇用の10%がイノベーション産業に属している。これが半分以上になることが将来ありえるのか?

著者は、ないという。じゃあ、

「イノベーション産業で全員は食えないじゃないか?」「イノベーション産業は雇用を生まない」「全員がアップルで働けるほど頭がいいわけじゃない」「結局、経済の牽引は従来型の製造業や、内需サービス産業しかない。」

よく言われる感想ですが、しかしそうではないことが述べられています。
「経済エンジンは、必ずしも最も規模の大きい産業である必要はない」とのこと。

イノベーション産業の生み出すものは、貿易財といわれる。貿易部門で、生産性があがると、その産業だけではなく、地域のサービス業に対するニーズが高まる。

例えばヨガのインストラクターは、どれだけ頑張っても、教えられるに人数には限りがある。1クラスを200人や300人にすることはできない。生産性の向上の余地が限定的。イノベーション産業は、生産性を向上させることができる。

貿易部門で生産性があがると、その産業だけではなく他のサービス産業でも労働者の賃金が高まる。さて、このようにして、おこる経済の乗数効果はどのくらいだろうか?(続きはノマド研にて

【イノベーション都市論】コバンザメノマド
イノベーション産業の乗数効果のところは、この論考の肝です。イノベーション産業の話をすると

「そんなこと言ったって、私はマイクロソフトやグーグルでは働けないし」

という話になります。いくらマイクロソフトの社員の平均年収が2400万だといっても、誰もがマイクロソフトで働けるわけではありません。(というか私も雇ってくれないと思います)
なので、イノベーション産業はダメだ・・・・というのが今までの論調。

しかしこの本の肝はそうではなく、乗数効果だというところにあります。
ごく簡単にいえば、イノベーション産業が1儲かると、なんと周りの産業が5儲かるということ。昔は公共事業に同じような効果があって、1億円突っ込むと、周りに2億円の経済効果があるとかいわれていた。もはや日本の公共事業の乗数効果は1を割っているらしい。

それにくらべて、イノベーション産業は5だというのだからとにかくすごい。
これを考えると、ノマドの肝は、こうしたイノベーションの乗数にあやかれる場所に行くということでしょう。

◎コバンザメノマド
自分がマイクロソフトに入れるほどスーパー人材でなくても、悲観することなかれ。そしてコバンザメは、(続きはノマド研にて

【イノベーション都市 その10】中国の購買
さて、製造業の雇用が消滅して中国にいってしまった結果、こんどは中国の中間層が豊かになってきている。その膨大な消費パワーがどこにいっているかというと、皮肉なことにiPhoneなどの、イノベーション産業の方だ。つまり先進国は伝統的な製造業を失ったが、イノベーション産業は新しい顧客を得て、市場のグローバル拡大でかつてないほど儲かっている。

アメリカの対中国向け輸出は6倍になり、増加分は、ハイテク製品が多くを占める。新興国へのアウトソーシングは従来型の雇用を消失させ(続きはノマド研にて

【イノベーション都市11】イノベーション都市の形成サイクル
シアトルと、アルバカーキ(ニューメキシコ州)、どちらも寂れた街だった。だいたい同じようなレベルの寂れた街と認識されていた。しかしマイクロソフトがシアトルに来てから、ハイテク企業がシアトルに集積し、街の未来はぜんぜんかわった。(なお、マイクロソフトがシアトルに本社を構えたのは、とくに意味があったわけでもなく、なんとなくだそうだ)

1970年当時、シアトルと、アルバカーキの大卒者の割合はシアトルが5%高く、給与水準はだいたい一緒だった。それが1990年、シアトルの大卒者は14%、2000年で35%、現在は45%になった。

1980年、シアトルの大卒者の年間所得は、アルバカーキより4200ドル高いだけだったが、いまは、14000ドル以上高い。なお、アマゾンのCEOのベゾスはなんとアルバカーキの出身だが、本社はシアトルにおいた。マイクロソフトの本社があり、有能な人材も採用できたからだ。いまでは、アマゾンやマイクロソフトを辞めた連中が新しい企業を起こして、(続きはノマド研にて

【どのポジションを狙う?】
みなさんだったら、どのポジションを狙うでしょうか。ぼくのおすすめはコバンザメです。例えばiPhoneケースなんかはその最たる例ですが、みなさんは何が浮かぶでしょうか。どんなあやかり方ができるか考えてみてください。

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