ドラマの原作者と、TV局の諍いはなぜ起こるのか?

ドラマの原作者と、TV局の諍いはなぜ起こるのか?

今回の事件は、原作が半分ほど改変されたので、原作者が制作の中止を申し立てたところ、NHKが製作中止になったのは原作者が駄々こねたからだということで、6000万円の損害賠償を請求したという事件であります。

まあ何でこういうことが起こるのかを解説しましょう。

まず原作者の立場から。

「私の芥川賞をとった人生を賭けた作品を提供している。これは細かい部分まで自分が考え、意図があり、細部まで完璧な作品である。私の許可無く、勝手に改変されては困る。

そして、テレビ局側は、ドラマ化の報酬として数十万円程度しか支払いしてこない。私の大切な作品を十数万円で提供した上に、勝手に改変するなどもってのほか」

これはわかる。小説家にとっていかに作品が大事か。そして芥川賞なりを取ったなら、それは自分の分身だろう。

一方のテレビ局側は、

「そんなつもりはなくて、せいぜい、芥川賞の知名度がかりたいだけ。そしたら視聴率が取れる。内容は尊重するけど、登場人物とか舞台背景とかだけ借りたくて、あとはこちらでテレビ向けにアレンジしたい。原作者にそれ以上細かいところまで指図されたくない。それに、舞台設定とタイトルだけ借りるんだから、はした金だけ払っておけばいいだろう。それ以上関与される筋合いはない」

要するに、テレビ局は、都合よく、2次創作したいわけ。それに脚本はテレビ局が作るんだし、たかだか二次創作に、たくさんの原作料は払えないっしょ、ってこと。それに、お前の小説の宣伝になるんだから、我慢しろよってこと。

お互いの認識がこれだから、平行線で、揉め事になるのはだれでもわかるだろう。

ではどうすればいいか?

まあ、これは私は正直、テレビ局がどうしようもないと思う。そんなにコンテンツの使用料は安くない。コミケで500部うる二次創作じゃなくて、天下のNHKで放送するんだし、NHKだからスポンサーは付かないにしても、民法だったら相応のカネを設けるわけだ。コミケの二次創作とはわけが違う。

だから、結局、解決策は、もっとカネを払うというのことだ。せこいからもめるんだ。テレビ局が勝手にやりたいのだからもっと払うしかない。

1億円の制作費だったら、1500万円くらい払ってやったらいい。そしたら、原作者側も、かなり改変されてもしかないと思うし、ビジネスだと割り切るだろう。原作者は一致団結して、報酬を釣り上げるべきだ。コンテンツ不足で悩んでいるのはテレビ局だ。数十万円で許可するようなことをやめて、業界の相場水準を作り替えたほうがいいかもしれない。

【ノマド研究所5期会員募集のお知らせ】人生は短いです。あーやりたい事があるのに、何か思い切って一歩を踏み出せない自分にいらいらする、もっと自由に生き見たいのに。ノマド研は、ノマド的な生き方を志向するひと、ノマド的な生き方を実践するひとのネットワークです。400名以上の価値観のちかいメンバーと一緒に語らいましょう。⇒ご案内