「好きで食う」を目指す人が知るべき陥りやすい2つの罠

「好きで食えるようになる」ことほど素晴らしいことはないです。一日24時間すきなことだけやってそれで食えて、さらに好きなことができるのですから。

私もいまはフルタイムのビットコイナーで24時間やってますが、ほんと楽しいです。ただ、まだそれだけは食えませんが。

好きでは食えないといっているひとには2つの間違いがあります。簡単に指摘しておきます。

(1)日曜日の趣味のレベルを脱さない

ひとつは、好きのレベルが圧倒的に浅いということです。

好きなことで食いたいといっているひとと話すことが有りますが、多くの好きなことで食いたい人は、マニアの域に達してません。サッカーが好きだとか、日本酒に凝っているとか、ゲームが好きとかはわかりますが、その追求のしかたが日曜日の趣味のレベルを脱さないことです。

日曜日にカルチャーとしてちょっと楽しむくらいの好き。息抜きとしての好きレベルを、おおくのひとが好きなことだと思っているようです。要するに、「消費者として楽しむ」レベルを超えてません。

消費者として楽しい=好き

と勘違いしてます。このレベルでは話にならない。

本当の好きというのは、消費の延長ではありません。消費ではなく探求であり研究であり、好奇心であり、真実を追求する科学のようなものです。

これは性格とかが関係してくると思いますが、本当に好きなことのあるひとののめり込み方は凄いです。私も、ビットコインにハマった時は一日20時間くらい、ひたすら海外の文献や技術文書を読み、ブログやFBで発信して、徹夜でやりました。週に3日は徹夜していたと思う。というか、のめり込んで気がついたら朝になっていた。当然他の仕事なんて手がつかないから、放置プレイで、いろいろなところに迷惑かけました。(すいません)

というくらいが、好きなことのレベルだと思います。気がついてみたら数ヶ月で意図せずに専門家になれました。

(2)大衆的なところを狙っている。

もうひとつは、対象があまりにメジャーな市場をねらいすぎだということです。サッカーや、ゴルフ、野球などが好きでは、あまりに競合が多すぎて、ちょっと好きなくらいでは差別化できません。マネーボールにでてくる野球統計マニアレベルが必要です*1。

競合が多すぎるところで、いくら好きなことをやっても成功できる可能性は薄くなります。たたかう市場がメジャーすぎるとダメです。

(3) 3番目の発見ですが実は1と2はリンクしているのです。

というのも、好きなことが浅いレベルなひとは、たいがいはメジャーな分野に興味を持ちます。すきなことがメジャーな分野のひとって、たいがいは浅い知識しか持ってないとおもいます。反対も言えて、浅い知識で好きっていっているひとって、たいがいはメジャーな分野がすきだったりする。

だって、消費者として楽しんでいるだけなので、消費者として楽しませてくれるメジャーな市場じゃないと興味も持たないんですよ。

それは、多分、本当に自分で興味をみつけてのめり込むタイプではないですね。

好きと、楽しいは、レベル間に雲泥の差がある。

楽しいのレベルでおわるひとは、自分なりの好きの分野を自分で探すことができないとおもいます。

自分なりの分野を自分で探して、誰にも言われなくても突っ込んでいけるひとは、(2)の市場や分野についても、自ずから深くて差別化できる知識を、知らず知らずに手に入れてしまっているものです。

(結論)

と言った具合。(1)に挙げた、探求レベルで、のめりこむことができる資質については天性なものだと思うので、いたしかたない。消費・趣味レベルでしか興味がつづかないいひとは、好きなことで食うのはあきらめなさい。

1の資質がないひとは、好きでくうより、得意でくったほうがいい。得意というのは、すくなくともやっていて辛くないこと。すきじゃないけど、嫌いでもないし、まあやっていて苦痛ではないことを仕事にするのがいいとおもいます。別名、コツコツできること。そうすると長く続くし、それなりに経験もたまって、20年位やってるとそれなりに食えるようになってきます。会社で身に付ける技能はこれです。

見ていて痛々しいのは、消費者として楽しんでいレベルで、分野もメジャーで競合が多すぎる分野なのに、「好きで食いたい」といっているひとです。食えるようになるわけがないのがわかります。そういうひとには、無理だよって言ってあげてさっさと諦めてもらうのが、その人を救うことになると思います。

(4)最後に

最後に、好きなこと食うのは本当に素晴らしいです。これは天性の才能だと思ってありがたく思っています。

むしろ、好きなことで食えるようなひとは、むしろ、好きなことを見つける才能より、好きなことにのめり込み過ぎて他のことがほったらかしになってしまって困ることのほうが多いのではないでしょうか。

そういう人にとっては好きなことで食うためのハードルは一つだけです。それでいいんだと自己肯定する覚悟です。自分でなにかの制限をはめてしまっているのを外せば、必ず成功できます。

(*1 補足)

サッカーとか野球でも、映画のマネーボールに出てくるみたいに統計マニアだったりして、全選手の統計をとって分析してるとか、そういうレベルだと食えます。分野選びを分類すると、

市場がでかい分野で、絞り込んだ研究をするひと→マネーボール型 ハードル高いが、超絶に儲かる可能性も。

市場がでかい分野で、浅く楽しむ→たんなる趣味の消費 食えません

市場が狭い分野で、狭いひと → 自己満足でおわる。市場がないので食うになりにくいのですが、ネットの時代でそれでもかなりニッチな市場でも、一人で食うくらいなら十分食える可能性もあります。

と、常識的な分析がつづきましたが、実は、一番おもしろいのは、狭くて市場性のない分野だったのに、その人の深い知識がひろまることで、その分野に興味を持つ人がふえて、市場が形成され、そのなかで唯一無二の専門家になるようなこと。つまり先駆けになるってことでしょう。これが一番楽しいです。

 

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