スタグフレーションの疑似体験中

近くのビーチにあるホテルのバフェによく通っているのだが、昨日の出来事はショックであった。そこのバフェは海鮮が食べ放題、ビール飲み放題で、2300円ほどだった。(筆者はベトナム在住である)。それが、久しぶりにいってみると、料金が25%ほど値上がりしていた。加えて、15%を超える円安で、あっというまに3300円ほどの値段になってしまっていたのだ。もはやあらゆる物価が1.5倍だ。この間わずか数ヶ月。

いま元気の良い海外に住んでいると、物価の値上がりを恐ろしいほど体験できる。ただですら毎年値段が上がりインフレだというのに、日本円建ての収入はどんどん目減りする。

「これがスタグフレーションというやつか」

物価は上がる一方、給与は減るというのがスタグフレーションだ。貴重なスタグフレーション体験をさせてもらっているが、正直、これは尋常ではない。

これだけ円安になると、国内の物価がとても魅力的だ。

北京や上海、香港やシンガポールの物価(外食やら住居や物)にくらべても、日本の物価はむしろ安いんじゃないかというほどであり、魅力が増している。

日本もインフレ傾向とはいえ、デフレ時代の安いサービスがたくさんある。

ランチなんかは驚くほどお得で、すこしおしゃれなお店でランチを食べても前菜にメインコーヒーまでついて1000円くらいで食べられるところが多い。

この為替水準だと、このランチが1000円というのはめちゃくちゃ安い。1000円を、ドルにしたら8ドル60セントで。チップが1.5ドルとしたら、本体は7ドルのランチという計算だ。ニューヨークで7ドルでランチは絶対に食べることが出来ない。

日本は、相対的にみて、物価が安く、お得な国の仲間入りをしてきていると思う。

これもすべて円安政策のおかげであり、通貨を安くして競争力をつけるという方針が見事に実ったものだといえる。

一時期は日本のロングステイヤーが海外に済むのが流行ったが、こんどは外国のロングステイヤーが日本を選ぶという逆転現象おこってもいいのかもしれない。

しかし肝心のお客はきているのか?通貨を安くしても海外に売れなければ意味が無い。製造業はすでに海外に工場を映してしまったあとで為替はあまり関係ないし、いま安くなっているのは国内で消費するようなものばかりだが、外国人がこなければ、結局国内相手の商売では為替メリットは得られない。

日本は物価も食べもも文化も極めて魅力的な国であるが、ビザも厳しく長期に滞在ができないという評価だ。とくに住居を借りるのは困難を極め、保証人を立てろとか、日本に住民票が必要だとか、外国人のロングステイには対応できない。これらを乗り越えて住居を借りたとしても、家具をすべて買い揃えなくてはいけない。実にバカバカしい。

国を閉じたまま、為替だけを切り下げても、なにも競争力は生まれない。輸入物価だけがあがり、不況になれば、まさにスタグフレーションがやってくるだろう。

 

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