Mt.Gox事件は、「消費者問題」ではない。

この件は、個人的な意見ですが、ハッキリと書いておきます。

Mt.Gox問題は、消費者事件なのですが、これは普通の消費者事件とちがうのです。

一部の世間のみかたは、「ビットコインをしらない善良な市民や高齢者がだまされてこれを購入し、大損をこいた」みたいな消費者問題的なストーリー

そして、そんな詐欺事件がおきないように、消費者保護しないといけない。規制しろ。

こういう風潮は勘弁願いたい。

一方で、「リスク承知でやったんだから救済する必要なんか無いよ、無視しとけ」という辛口の批評がありますが、そのとおりです。

現状のビットコインのユーザーは、アーリーアダプターであり、マニアです。たとえば、Mt.Goxに至っては、口座を開設するには、半分英語でかかれたページを潜り抜け、メールをしても数週間返事ないサポートを乗り越え、口座をひらくのに2ヶ月まちとかそんな感じ。対応は最悪です。しかもなんか怪しい。

こういうところを使ってまで、英語のページや、英語サポートとやりとりしたりするという普通では考えられないような苦労を乗り越えてまで、ビットコインをやりたいというひとだけが、やっているのが現状です。このような高いハードルを、善良でなにも知らないユーザーが自主的に乗り越えられるわけがありません。決して、老後のお金をビットコインに・・・なんてひとは居ませんから・・・。

現状はマニアの世界です。そしてみんなビットコインの価値は大いにゼロになる可能性もあるが、100倍になるかもしれない、という大博打のロマンを感じでやっており、ゼロになるリスクはみな承知です。ビットコインが吹っ飛ぶリスクを認知してないでビットコインを買っているような脳天気なひとはいないです。これは超絶な高リスク商品であるということを知っています。

つまり、みな、確信的なギャンブラーなのです。損失を政府に補填してもらうなんて夢にもおもっておりません。

そして、今回は、Mt.Goxというギャンブルで負けた。詳しくは書きませんが、Mt.Goxの問題発覚以降はMt.Goxの破綻リスクを取引するデリバティブ*まで登場して、それにみんなコインをかけてギャンブルしてたくらいです。

Mt.Goxユーザーが意外と清々しいのは、そういう背景があるのです。もちろん、Gox事件では私もコインを置いていたので、かなりの被害をうけました。これについては、法的な手段をとるなど、粛々と回収していくつもりです。

他のユーザーの中には、想像を超える額の被害を受けた方もいて、同情せざるをえないのですが、それでもみなさんビットコイン自体には未来を感じており、世間が混同して、ビットコイン叩きが始まっているのには、懸念を抱いております。

これに便乗して、ビットコインは、消費者保護のためにガチガチの規制で監督しなくては!というおせっかいをする方や、そんな感じで意気込んで、われわれが自己責任でやっているところに、割り込んでよけいなお世話をやらかす人が出てこないことを望んでいます。

Goxは悪いがビットコインの話とはちがうものだし、あとはGoxに対してどのように債務を弁済してもらうかという裁判的な話だとおもいます。債権者はスムーズに債権を回収するというのが目的ですので、やじうまの第三者に介入して大騒ぎしたり、正義の第三者があさっての方向の意見をいうことは、債権の回収に混乱をきたすだけであり、債権者としても望むところではありません。

もちろん、今後はマニアでないひともビットコインを買うようになっていきます。取引所が安全に使えることは、ビットコインの普及にとって最も大事なことです。しかし、だからといって、現時点で直ぐに、一足飛びに、銀行並みのガチガチの消費者保護規制をする必要はないとおもっています。

まずは業界の自主規制とルール作り、そして、悪い業者が淘汰されていく(まさにgox)ということを通して、自然に安全な環境ができていくという方向性を目指すべきでしょう。そしてそのフェーズを超えてから、政府などが規制を作るべきと思います。

なお、アメリカでも規制が考えられているという話がありますが、あれは消費者保護は論点ではあるものの基本は自己責任で良いという考えです。アメリカの関心はマネロン対策の1点のみ。マネロンに使われるということだけが問題なのです。それさえクリアできれば、ビットコインは歓迎という考えです。ビットライセンスという規制も、マネロンできないように、本人確認や怪しい取引の検出と報告義務など、そういったマネロンの規制が中心になる模様です。

取引所の規制はマネロン規制であり、消費者問題と捉えているのはズレているとおもいます。

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#なお、最近、ビットコインファンドに投資したら高額の配当を約束するという、おなじみの詐欺手法の投資勧誘を行うところが出てきたようです。十分ご注意ください。

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