これならわかるアートの歴史

これならわかるアートの歴史―洞窟壁画から現代美術までこれならわかるアートの歴史―洞窟壁画から現代美術まで
著者:ジョン ファーマン
販売元:東京書籍
発売日:1997-10
おすすめ度:2.0
クチコミを見る

ところで、ここのところ、書評が、数学のほんとか、山登りの本ばかりで、ビジネス書がないのがなんともかもしれない。しかし、実際ビジネス書はあんまり読んでないのだ。必要な箇所をちょっと読むだけ。
真面目に読んでるのは、こういう本である。

で、いま一番興味があるのはアートなので、真面目に読んでいる。
これは、洞窟壁画から現代アートまでのアートの歴史を書いた文化史本。
アート見て楽しいものだが、その歴史となると、実につまらなく、読むのがつらいものになりがち。この本は、イギリス風のジョークの塊でアート史を解説していて、あまり退屈させない



最後の章では、「悪い芸術があるか?」とう質問に著者の答えを述べている。
答えは簡単だとおもう。「悪い芸術」というのは「作りやすい」んじゃなくて、「理解しやすい」ものだ。見たまんまで、何も考える必要がない。
・・これらの作品に共通する特徴といえば、器用さしかないと思われる。
まさにそのとおりなんだよね。
多くの人が、現代の芸術を「わけがわからなくて、つまらない。モネとかが綺麗」というわけ。
でも、ビジネスマンとか起業家であればあるほど、「わけのわからない」ものを見て欲しい。もう1000年も前にかかれて、何もあたらしくないイメージをみて心がいやされても、まあそれはそれでいいかもしれないけども、それだと風呂入るとか、ヒーリング音楽聞くとかと一緒だ。

もっと攻撃的になろうぜ。ビジネスも、起業も、アートも、だれもやったことのないことをやることに価値がある。

・既存のゲームを否定しているから既存のひとから強烈な拒否反応をくらうもの

は、アートとしても、起業としても、価値がある。

それが、世の中のルールを塗り替えるのだ。新しい価値を世の中に示すのだ。

アートにおいても、起業においても、強烈な物議を起こし、過去のルールを革新したものがたもが、偉大なる物として歴史に残っているのだ。

牛丼屋の事業の計画をもってきてもベンチャーキャピタルは投資しない。キャピタルが投資するのは、twitterのように、まだ誰もやったことが無いものだ。そして、(新しすぎるので)一見しただけでは、140字でつぶやいただけでどこが面白いの?とわからないものだ。

そういう革命の積み重ね、だとおもうと、現代の芸術がワケ分からんものばかりというのも理解できるのではないか。

ということで、起業家は、アートを見なさいが私の常々の提言である。
アートは一見しただけでばわけわからない。不快だったり、常識をくつがえしたり、価値観を揺さぶる。頭に汗をかく。だから見る価値がある。

本の内容をさっぱり紹介してなかった。ちなみにこの本は、イギリス流のブラックジョークばかりで、なかなか強烈。

たとえば、ウォーホールのところは

「アンディ・ウォーホールは、キャンベル・スープの缶を巨大なキャンヴァスに書いたり、気ままな両刀遣いの性生活を皆が見られるようにあっけらかんとさらけ出したりして、美術界にスキャンダルを巻き起こした。」

クリストのところは、芸術とい行為にたいしてのブラックジョーク、

「全人口の20%が貧困に苦しんでいる地球で、アホなブルガリア人が、芸術家気取りのうぬぼれ屋集団を喜ばせて巨額のカネを手にするなんて、結構むかつくぜ。クリスト氏は、この狂った地球全体を包むべきだ(本人を包んだあとで)。そうすればこんなナンセンスはもう終りになる」

といったぐあい。
楽しく読めるので、オススメである。

【ノマド研究所5期会員募集のお知らせ】人生は短いです。あーやりたい事があるのに、何か思い切って一歩を踏み出せない自分にいらいらする、もっと自由に生き見たいのに。ノマド研は、ノマド的な生き方を志向するひと、ノマド的な生き方を実践するひとのネットワークです。400名以上の価値観のちかいメンバーと一緒に語らいましょう。⇒ご案内