あなたは知らないうちに「定住難民」になっているかもしれない

今日は、玉置さん(@sayuritamaki)と、ノマドについてお話しする機会があった。
そのなかで、面白いワーディングだなとおもったのが「定住難民」という言葉だ。玉置さんが企業とのワークショップのなかで作った?言葉のようだ。

いままで難民というのが国外に逃げていたのだが、定住難民は、国外に出るスキルもお金もコネもなく、ひとつのところにとどまるしか選択肢のないひとのことを指す。
不況からも、ひどい政治からも、治安の悪化や騒音といった環境問題や、究極のこと放射能からも、逃げられない。外部環境の変化に抗いたくても抗えない「難民」になる。

ノマドの話をしていて、逆の概念として定住難民がでてきたというわけだ。
今後、日本では、経済が縮小するにつれ、動きたくても動けないという定住難民が爆発的に増えていくだろうと予測する。

定住難民化してしまう原因にはいくつかあるが、もっとも大きなものは住宅ローンだ。
たとえば「海外ですごいキャリアチャンスがある」とか「留学したい」としても、「住宅があるから今すぐには海外にはいけない」というしがらみになる。

結婚と同時に27歳で35年を組んで家を買ったという人の話がでたが、単純な足し算をしてみるといい。

27 + 35 = 62 (歳)

定年を超えるのである。晩年の62歳まで、住む場所も環境も、もう変えられないという心理的な圧迫感を感じ続けることになる。

今世紀初頭、ドイツでヒトラーが政権をとり、そのあとだんだんきな臭くなって、ユダヤ人を迫害しはじめたとき、ユダヤ人だったアインシュタインなんかは、1933年に米プリンストン大学に難をのがれている。同じくゲーテルも1940年にプリンストンに逃げる。
彼らは受け入れ先があり、国境を通じて通用するスキルがあるので逃げられた。
逃げられなくて、ドイツ国内に定住するしかなかったひとの運命は・・・ご存知のとおりである。

いつでも動けるということは、ある意味オプションをもっているということで、オプション価値が最大化しているということ。
就職するとき「つぶしがきく企業(たとえば戦略コンサル)」なんかが人気あるのは、その後どこにでも転職しやすいというオプション価値を最大化する意図がある。MBAへ通うというのもオプション価値の最大化という文脈だろう。
一方で定住難民は、オプション価値を最小化する。
定住難民と反対は、ノマドである。それから、日本にこだわらず、世界の人材市場でベストの場所ではたらく、グローバルキャリア人材も同じコンセプト上にある。


定住難民化しないためにはどうするのか?
いくつかのチェックリストをつくった。これが沢山あれば、定住難民黄色信号だ。

・現金がない
・住居用不動産を長期ローンで購入した
・子供の学校が・・というのがすぐ頭にうかぶ
・英語がしゃべれない
・転職できるスキルがない
・コレクションなど、持ち出しにくい資産が多くを占める

一つ一つの項目が、結構心理的な足かせになって、いざという時の決断ができない。
その決断がおくれることで、悲劇を生むこともあるかもしれない。逆に家族や子供ををまもれないかもしれないのだ。

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