「あんたの小説をドラマ化してやることになったから」という傲慢

土屋アンナさんの舞台の中止をめぐるトラブル。

このことをツイッター検索したところ、ドラマや映画になった漫画の原作者もほとんどお金をうけとってなかったり、トラブルになったりと、この手のはなしはまったく良い話がないようです。

そもそも、ドラマや映画が大ヒットして、原作者がミリオネアになった話などもききません。

この事件を観察して決定的な考察にいたったのですが、つまり、制作側が一番えらいという意識がすべてなのだとおもいます。

簡単にいうと、ドラマ化、映画化、演劇化、ほとんどが次のようなオファーだと推測するのです。

「おーい、ちょっとうれて図にのってる小説家のあんた。

こんどあんたの小説をドラマ化してやることになったら。

いちおうあんたの小説の設定は尊重するけど、ドラマだから、もっと面白おかしく改変するんでよろしく。いちおう設定借りただけってことでね。脚本家は別にいて、話はオリジナルストーリーなのよ。だからあんたのほうはつべこべ言わないでね。

で、べつにこれ、あんたの小説を押し出さなくてもいいのよ。ドラマタイトルだって別のタイトルでもいいんだから。

設定だけパクらせていただいて別のタイトルでやってもいいんだけどさぁ。でも、主演にジャニーズがきまりそうなのよ。すごい宣伝になるよ。あんたの作品がドラマ化するってなれば、実績にもなるでしょ。舞台挨拶だってよんでやるし、名前が売れるよ。文化人としてマスコミに登場するきっかけにもなるよ。

あんたがどうするか勝手だけど、原作ってことにしたほうが小説の宣伝になるとおもうよ。いやだってなら、ほかに原作かしてくれる作者はいっぱいあるから、そっちあたるから、かんがえといてね。

原作使用料? そんなのあるわけないだろう? 宣伝したいのか、そうでないのかはっきりかんがえとけよ」

ってことだと思う。

結局これ、マス媒体の映画、ドラマが強かった時代の上下関係をそのまま適用しているだけだ。コンテンツビジネスにおいても、原作者というのは重要なビジネスパートナーなはずだが、日本の場合マスコミ的な上下関係において、一方的に頭をさげるひとという位置づけになっているのだろう。だから、制作者が上なのがあたりまえ。

こういう構図につきるんじゃないのかと思った次第です。

こういうのになるには、

・映画やドラマが一番影響力が上だという選民意識

・宣伝になるんだからあたりまえという意識

この2つがないとこうはなりません。

あなたなら、うえのようなオファーをうけたら、どう返答しますか。

ぼくは「あんたのドラマをノベライズしてやることにしたから」っていうけどね。

 

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