「空気」に負けての不正は減刑の理由となりえるのか?

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130703/k10015768961000.html

オリンパスの元社長の判決がでた。1000億円を超える粉飾事件で、まさに間違いなく明確な意図のもとに粉飾をおこなった社長が、懲役3年、執行猶予5年である。

もちろん、十数億円の粉飾で実刑をくらったホリエモンと比較しての話しがでている。ホリエモンは執行猶予がつかなかった。

金額の多分からいったら、おかしいのだが、これには日本的な事情が伺える。

「損失隠しを最初に決めたのは前の社長らで、いわば負の遺産を引き継いだ側面も否定できない。また、裁判ではみずからの誤りを認め反省している」

という一文につきるだろう。

つまり、あくまで社長は、”サラリーマン”として、まえの社長からひきついだ粉飾をおなじようにしつづけるしかなかった、ということだ。そして、サラリーマンとして、空気に従うしかなかったわけだから、その罪は比較的軽いと。

そして、この手の大企業の社長は自社の株をほとんどもっていないから、粉飾で株価を吊り上げて利益を得るということにはならない。

つまり、動機がクリーンなわけだ。

自分の私利私欲や、金儲けのため(株価操作)のために、粉飾したわけではない。

一方で、ホリエモンは、株価をつりあげ、自分の持ち株を高値で売り抜けた。つまり、金の亡者だったということだ。

丸山眞男もいうように、こういった「動機の純粋性」が量刑にかかわってくるのが日本の特徴だといえよう。

しかし、被害をうけたのは、株主である。不正によって、株価が下がり、財産が既存された。

つまり、この手の粉飾事件は、本当の被害者は株主なのであって、株主が被った被害の大きさが、事件の悪質具合を測るメジャーになるべきなのが本筋といえる。しかしながら、日本においては、またもや株主はおいておかれて、世間様にたいして「申し訳を建てたか」どうかで、罪がきまってしまう。

サラリーマンとして仕方なくやったひとは1000億でも執行猶予。

自分の持ち株のつり上げにやったひとは(そう認定された)は十数億で実刑。

面白い社会である。

オリンパス粉飾事件「空気」に負けての不正は執行猶予の理由として妥当なのだろうか?

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