なぜ意識の高い人(笑)は、世界一周してしまうのか?意識の高さを偽装する人たち。

意識が高い学生(笑)シリーズ、大好評でしたが、これで最後にします。

自分のなかで、結論がでたので。

いま、意識が高い学生(笑)界隈のなかで、一番のブームは世界一周です。

みんなこぞって世界一周をしています。

世界一周というのは、一昔前までは、バックパッカーが貧乏旅行としてするものでしたし、基本的に意識の低いひとが現実逃避と自分探しのためにするものでした。
しかし、最近の世界一周業界は、「将来は起業したい」「途上国を助けたい」という意識が高い学生の手によって、様変わりしました。

世界一周が、ステータスになってきたのです。

どういうことか。世界を見て回るということが、意識が高い人(笑)にとって、重要なシグナリングになってきたのです。

意識が高い世界一周では、貧乏にバスにのったり、危ない辺境にいったり、そういったことはしません。大都市を、飛行機をつかって、超高速で駆け抜けます。

東京→シンガポール→バンコク→ロンドン→ボストン→東京。このくらいでも世界一周だそうです。

かつてのバックパッカー的世界一周だったら、どこどこの国境越えは賄賂渡して通ったとか、美女とヤッたら実はレディーボーイだったとか、睡眠薬を飲まされ身ぐるみ剥がされたけど旅をつづけたとか、そういうのが旅の自慢話でした。

意識が高い世界一周旅行になると、これが、誰それに会ったということに変わります。

・シンガポールで起業家(のパーティーにおじゃまさせていただき名刺交換の際に)話を聞いた。
・ボストンで、ハーバードMBAに留学している方(は忙しくて会えずに、他の留学生)と食事をした。
・シリコンバレーでベンチャーキャピタル(で資料作りのバイトをしたことがある日本人)と合った。
・バングラディッシュで社会起業家(でインターンしている学生)とあった。
※括弧は、彼らの願望と現実のギャップです。うまく意中の人物に会えない場合、括弧内は省略されます

有名人とあって、それで大満足。有名人めぐりをしているようなもので。まるで観光名所めぐりのスタンプラリーです。これでは、訪問されるほうはたまったものではありません。

そもそも、世界一周の有名人ラリーは、サムライバックパッカーの太田英基さんが火付け役だとおもいます。彼が世界一周して有名になり、本を書いたり、起業したりするのをみて、みんながロールモデルにしているのだとおもいます。

それはそれでいいのですが、後を追うように、こぞってみんな世界一周にいきます。

そして、帰ってきては、だれそれに会ったということを自慢して、意識の高さを競います。

なんでしょうこれ? そうです。賢明なかたはお気づきだと思います。

つまり、彼らは、

意識が本質的に高いのではなく、意識が高くみえるマニュアルを実行しているだけ

根っからのマニュアル人間である可能性があるのです。意識の高さもマニュアル化されてしまった。意識の高いように見えるためのマニュアルを探して、それを一生懸命こなしているのです。だからスタンプラリーみたいになって、会った有名人の数を競うことになるのです。

これでは、本質的に意識がたかいのではなく、意識の高さを偽装しているといわれてもしかたがありません。

意識が高いを偽装する人たち。これが(笑)の本質、笑いどころだったのです。

そんなの若気の至りじゃないか。という反論があります。でも若気の至りの人は、けっこう自分なりに考えて、ムリかもしれないけど、面白いからやっちゃえ!っていうのがそれです。予算20万で世界一周できるか?とか、ブログのスポンサードだけで世界一周できるか?とか。若気の至りそのものですが、考えはオリジナルですし、そこにはチャレンジ精神が垣間見れます。

そのあたりは、少し違うのです。わたしは、若気の至りは好きですよ。

ですので、意識が高いを偽装するのではなく、自分で考えたオリジナルのチャレンジをされてください。それが大失敗でも失笑ものでも、有名人とあわなくても、そういう方が、ぜんぜん素晴らしいと思います。自分で考えて決めたことを誰がなんと言おうとやる。これが本当に意識の高い人です。

なお、意識が高い人(笑)については、常見陽平さんの提唱されたネタです。詳しくはこちらの本をおよみください。

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