知ってますか?世界のコメの値段

今日ツイッターで、世界のコメの値段が話題にあがったので、すこし触れたい。
コメは、安い。世界的にも非常に安い作物だ。日本では、気候が悪く、水田も小さく、年に一回しか取れなかったために、大変貴重なものに思われているが、コメというのは大量にとれて、すごく安いものなのである。



そもそも我々の主食はコメである。僕らの大事な生活の中心にある食料の価格が、ダントツで高いというのはどういうことだろうか?
例えば、先日いった中国は昆明でのスーパーマーケットでは、庶民的なコメの値段は 1kg 3.6元=44.15円 である。


日本のコメは、ブレンド米で2kgで800円、1kg で400円だ。価格差は9倍ほどくらいである。9倍もの値段のコメを食べらさせられているととになる。そしてこれにはちょうどぴったり計算があうからくりがある*1。


ちなみに、私は各国に訪れた際には、かならずスーパーマーケットに立ち寄り、コメの値段をメモっている。


マニラ 1kg 38ペソ = 76円
クアラルンプール 1kg 2.38 リンギット = 58.1 円
ベトナム 1kg = 約50円 *
インド 1kg 28ルピー= 40円*
中国(雲南省) 1kg 3.6元 = 44.15円
*ツイッター読者からの調査報告


といった具合であり、だいたい見事にどの地域でも50~60円前後というのがコメの世界的な価格なのだ。


日本 1kg = 400円!!


なんという高さだろうか。とはいえ、内外価格差はあるもので、アジアの国はコメ以外のものも安いので一概にいえないのではという反論もあるが、他の物品で9倍も差があるだろうか?せいぜい2倍-3倍がいいところではとおもう。


では、先進国の例ではどうか?マカオと、米国カリフォルニア州の例をだす。


マカオ 11.5 パタカ = 115円 ※日本品種
カリフォルニア州 2ポンド(約900g)  1.2ドル 93円 ※日本品種


どちらも100円前後である。先進国では100円前後というのがスタンダードのようだ。
これでも日本とは4倍の開きがある。なお、アジアのコメは現地のいわゆるインディカ米といわれる長粒種であったが、マカオとカリフォルニアのものは、日本品種であった。 つまり、コメの種類がちがうから、といういいわけもできず、日本品種も1kg 100円で売っているのだ。

生命を維持するのに必要なこういった主食類は、国民全員ができるだけ安い値段であまねく買えるというのが道理なはずだ。
どんな貧乏人でも主食は安く買うことができる、それが主食の政策のはずなのだが、日本ではへんな食料自給率という話と農業の非生産性を保護するのにカネがつかわれ、国際価格の9倍のコメをくっていることになる。

50円か100円で買えるものを税金で400円かけて全量日本で生産することに意味があるのだろうか。コメは安く輸入を基本にし、1割くらいを400円で生産してリスクヘッジにしたらいいとおもう。

それに日本ではコメは1年に一回しか取れないが、ベトナムでは年に3回とれる。不作でも3-4ヶ月まてば次のコメがとれる。
3毛作の地域は3-4ヶ月に一回とれるのであって、畑によっては、1月5月9月もあれば、2月6月10月もある。ズレがある畑から買えば、要するに毎月、毎週、コメは収穫されている。
日本で不作であると翌年まで待たねばならない。
こういった地域など十分にいろいろなところから輸入ルートを確保すれば、コメは毎週とれて毎週輸入できる。いずれ1割のリスクヘッジ在庫も形骸化することになるだろう。


(*1 この数字がちょうどいいという証拠に、コメの関税率はなんと778%だ。たとえばこの中国のコメを日本に輸入すると、原価100%を加えて、878%、つまり8.7倍になる。1kg 44円が、386円になるのだ。国内のコメが1kg400円。みごとに計算があう。これで、日本のコメも勝てるという仕掛けになっている。)





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