2013年は海外に移住する日本人が本格的に増える元年になる2つの理由

2013年は、海外に移住する日本人が本格的に増える元年だと感じている。 松井博(@matsuhiro)さんともtwitterで盛り上がったが、この動きは、水面下でずっとあったけれども、今年になって多分メジャー・デビューというか、おおきなムーブメントとして認識されるようになっていくと思う。

twitterでは、「どうして海外移住するひとがふえるのか?」という、とても基本的な質問があったのでそれに答えておこう。

海外移住するひとは、基本的に2つのタイプに別れる。① 一つは、優秀な人。世界のどこでも働けるようなスーパー人材が海外移住する。②は、国内で仕事がないひと、認められなれないひとが、チャンスをもとめて海外で活路を見出す。

①のスーパー人材にとって

そういう人材にとっては、市場が低迷していて、細かいところでギリギリの差別化をして才能をすり減らしている下り坂の市場よりも、日本国外に目をむければ、もっと伸びているところがあるからだ。アジアはその典型例で、アジアの景気の波にのったほうが、日本でセコセコやるよりもよっぽど面白いことができる。2000年ごろのネットベンチャーの波の再来だとおもう。次の波はアジアにある。 多くの起業家がいまアジアでビジネスを起こそうとしている。シンガポールなどは連日のように起業家が押し寄せて、もはや大変なことになっているのだ。

起業家以外でも、本気でグローバルな市場で勝ちにいこうとしている人材は、日本を離れている。大学からハーバードを狙う動きもでている。 日本の会社でうつつを抜かしていてはヤバイと気づいた優秀層が、グローバルな環境の中で戦えるフィールドをもとめて、シンガポールや香港に押し寄せている。

このふたつの波が、2013年に一気に噴出してくるだろう。

②スキルのない人、日本で非正規で働いているひと

もう一つは、スキルが無い人だ。これが海外にいっている。 そんな馬鹿な、とおもうかも知れないが、本当だ。スキルがないのに海外で働けるわけがないというのは思い込みで、スキルがないとやとってもらえないのはむしろ国内である。

国内では、スキルどころか、スキルがあっても新卒の次期を逃したりすると、そのまま非正規に転落して、そのあとチャンスがない。 ちゃんとした仕事に恵まれず、国内に希望を失った層が、海外に向かっている。

現在、海外であれば、日本語喋れるだけで確実に内定がでるという仕事がたくさんある。しかも、それらはまだまだ売り手市場だ。 たとえば、ジャカルタなどのバブルぶりはすごく、昨年度であれば、本当に日本人であれば、ほとんどの人に内定が出た。 日本語が喋れて、日本企業の阿吽の呼吸がわかる人材が、海外の営業担当として現地でやとわれているのである。

日本の差別的なキャリア制度や、排他的な空気に嫌気がさしたひとが、人生どうせこのままなら、ということで、思い切って海外で仕事をしてみるといったチャレンジに出ているといえよう。 セカ就という言葉がでてきたが、私の言葉では「普通のサラリーマンの海外就職」が今後、当たり前のようになっていくだろう。2013年はその元年になる。

ただ、世界的にいったら、日本語が喋れるだけのひとが海外で仕事があるというのは奇跡的なことである。これは未だに力のある日本企業の力と、日本人ばかりで阿吽の呼吸でやりあってる日本企業の体質が海外でもかわっていないという、特殊な事情によるものだ。 このような奇跡が、あとどのくらい続くかどうかわからない。

少なく見積もって5年、ながくて10年。いま、日本人だからという理由で海外でやとわれた人材は、10年後には自分なりの強みやスキルをもっていないと、ダメだろう。

10年後には、もっと下層のひとも海外に流れる。工場やコールセンターなどで働く人だ。国内にそれらの施設は残らなくなる。もしそれで職を得ようと思えば、中国やフィリピンなどにいって、そこで働くしかない。日本人が、大連のコールセンターの日本語サポートスタッフに、中国人と対して変わらない賃金で募集され、それに応募せざる得ない人がたくさん出てくるという未来。それはもう始まっている。

松井さんの本には、そういう流れが書いてあるし、私の本はそれをもっと噛み砕いて実例をあげて解説した本田。

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