ノマド収入とは何か? – 場所に依存せず世界の何処にいても得ることのできるタイプの収入を高める

パブリックマン氏(@elm200)が、先月より旅行に出ている。
ベトナムに行ったあと、現在はどうやらセブ島にいるらしい。

ベトナムの素晴らしいカフェ文化についてツイートしていてとても楽しそうな雰囲気が伝わってきた。心底リラックスされているのだろう。

パブリックマンのように、自分の好きなところに滞在しながらも、同時に、ITを駆使して収入を得ている人のことを、”Digital Nomad(デジタルノマド)”や”Location Independent”といって、すでに米国・ヨーロッパのほうでは、このライススタイルがキテいる。
ためしに、このキーワードで検索してもらえるとたくさんのページが引っかかるはずだ。

http://locationindependent.com/
http://www.corbettbarr.com/10-digital-nomads-to-learn-from


昔から、世界を旅しているひとは山のようにいた。元バックパッカーで世界を放浪していましたというのは、ツイッターでちょっとプロフィールをみれば山のようなひとがそう書いてある。

ただ、従来の バックパッカー は、放浪している間の収入がなかった。
従来のバックパッカーは、日本で出稼ぎなどをして最低限のお金がたまると、それを原資に世界を旅した。お金がなくなると、帰国してまた出稼ぎをした。

なので、安宿を転々としながら、バスで移動し、極貧の切り詰めを行う。
僕が中国のウルムチで見たバックパッカーは、4元の麺(48円ほど)が食べられないのか、1元の白米だけを頼んで、自前のふりかけをかけて食べていた。節約の域を超え貧困の匂いを感じた。


このようなスタイル、つまり、ためたカネでフルタイムの旅行をするのを、旧来型バックパッカーという。


デジタルノマドは、旅行していても、世界の何処にすんでいても、好きな場所にいながら、ネットに繋がってさえいれば収入をえることが出来る。なので旅行と稼ぐことが同時並行で両立できる。これがデジタルノマドたる所以で、旧来バックパッカーと決定的にちがうところである。

場所に依存せずPC一つで得ることのできる収入を、ノマド収入(Location independent income)という。

旅をしている間も、カフェでコーヒーを飲みながら定期的な収入を得て、旅を続ける事ができる。もちろん常に移動してなくてもよく、3ヶ月ごとに気候にあわせて住む場所を変えるということでもよい。

ノマド収入をえながら、ノマドする。デジタルノマドの生活が決定的に従来とちがうのはこの点だ。

バックパッカー: 貯金 ⇒ 旅行 ⇒ 資金途絶える ⇒ 帰国
デジタルノマド: 旅行&ノマド収入 (永続的)

デジタルノマドが、PT(永遠の旅行者)になぞらわれるのも、この永続性からだ。

パブリックマン氏の場合、どのようにしてノマド収入があるのだろうか?彼は、財務諸表を公開しているので、すこし見てみよう。

彼の収入のうち、ハイライトしたところが、場所にとらわれずに、世界の何処にいてもできる仕事にあたる(本人に確認したので間違いない)

売上(Skype相談)53,800
売上(講演料)5,000
売上(アマゾンアソシエイト7,624
売上(Google Adsense3,484
売上(ITサービス)45,000

出所: [財務報告]2012年5月財務報告


合計すると、彼のノマド収入は69908円、約7万円。今後は、どうやらスカイプ相談を値上げするらしいので10万円くらい稼ぐ余地はありそうだ。

10万円あると、例えばベトナムやセブ島ではなかなかいい暮らしができる。
そもそも物価が日本の1/4~1/3くらいであるので、購買力としてみると、10万円の稼ぎが現地では30万円~40万円相当になる。現地の人の平均月収も3-5万円くらいの地域だ。10万円もあれば、現地のひとの給与より高いのだ。つまり、ウルムチの極貧バックパッカーのようなことはせずに、昼間はカフェでコーヒーをのみ、夜は美味しい食事を食べ、ビールも飲んで、普通に豊かな暮らしができてしまうのである。
自分が途上国に移動し、円で収入をえることで、物価差をアービトラージするセルフオフショアとよんでいる。

しかも、彼はスカイプ相談をフルタイムでやっているわけではない。1ヶ月はたらいて10万円ではないので、低賃金労働ではない。
スカイプ相談では、一人1時間で、22人の客がいたとかいてあるから、単純に考えて労働時間は22時間。準備やアフターケアも含めても30時間ほどであろうと推測する。つまり、3日ちょとしか働いてないのだ。残りの時間は、自由に旅ができる。

このように、ノマド収入を得ながら、継続的に旅なり、好きな場所に住みノマドライフを送ることをデジタルノマドといっている。
リスクヘッジ的な意味でも、いつでも場所を移動できるというのは、本当に強い。

そのためには、いかにして、場所に縛られないノマド収入の割合をどれだけ高くするか?というのが大事になってくる。この度合いが100%に近ければ、金額は少々すくなくても移動の自由を得る。しかしこの度合いが0%であればたとえ年収1000万でもすぐに移動するわけにはいかない。

ノマド収入の割合は、今後の収入設計の大きなテーマになっていくと思う。

⇒ 記事に共感いただけましたら、tykのツイッターもフォローくださいませ!
⇒ ブログ記事に書かれていることを実践する知的探求コミュニティとして、tyk projects がございます。ぜひこちらで、皆さんと一緒に、次世代のライフスタイルを実践しましょう。




【ノマド研究所5期会員募集のお知らせ】人生は短いです。あーやりたい事があるのに、何か思い切って一歩を踏み出せない自分にいらいらする、もっと自由に生き見たいのに。ノマド研は、ノマド的な生き方を志向するひと、ノマド的な生き方を実践するひとのネットワークです。400名以上の価値観のちかいメンバーと一緒に語らいましょう。⇒ご案内