DQNネームを付ける親のことを受け入れられるようになったある出来事について

私の名前は、大石哲之(オオイシテツユキ)である。

海外で、自己紹介するとき、

「テツユキ」ですといっても、

「え?もういちど?」 と聞き返される。

なんどいってもダメ。どれだけゆっくり発音しても、彼らには聞き取れないし、発音できない。英語圏、フランス人、ドイツ人、ノルウェー人、中国人、ベトナム人、シンガポール人、マレーシア人、フィリピン人、全員ダメだった。

「トゥトゥヤキ?」「テトゥヤキ?」

なので、略して” Tetsu (テツ) “ と言っているのだが、これですら、なかなか聴きとってももらえない。多くの国に言葉では、”Tsu”(ツ)の発音は、とても発音しづらいようなのだ。

「テトゥー」「トゥトゥー」「テトー」といった感じになってしまう。

名前がダメなら、苗字のほうはどうかというと、Oishi(オオイシ)も、オという母音が2つならび、さらにイという母音がつづく発音は、驚異的なアクロバティックな発音のようだ。

オーイヒ、オヒヒ、オシーシ、とかになってしまい、最後には、

「oh! オイシー。おいし~ですね。デリシャスですね。」

苗字も名前も、両方外国人にまったく聴きとってもらえない。これは、自分の名前ではじめて直面した欠陥であった。最近は、ニックネームをつけて、Ted と言っている。

Tedは、欧米系のひとには通じるが、こんどはアジア人には、Dで終わる発音が難しいらしい。シンガポールの英語のように、”テッド”が、”テッ”になってしまう・・。

しょうがないから、欧米人には、Ted

アジア人には、Tetsu

と自己紹介している。

友達に、「賢(けん)」という人がいたが、平凡な名前だなあとおもっていたところ、外国人には、Ken というのは、わかりやすい。話の輪にはいっていきやすい。それをみて、kenという名前がうらやましくなった。

こう言うと、日本人は日本らしい名前をつけ、外国人むけには、ポールでもジョニーでも、別の名前を名乗ればいいじゃないか、という反論も想定される。もちろんそれは一理ある。芸能人のように、芸名のほうが生活の一部になってしまったひとは別として、ごく普通のひとにとって、本名とは似ても似つかないニックネームでよばれつづけると、どことなく寂しい。実際に本人の立場からいうと、やっぱり本当の名前で呼んでほしいとおもう。

長くなったが、言いたいのは、これからは、名前を決めるときは、字画とか、かっこ良さとかで決めることがおおいけれども、外国人(欧米だけではなく、アジアでも)発音してもらえる名前かどうかというのも、今後は検討すべき材料になってくるんじゃないかということ。

 毎年話題になる、名前の人気ランキングだが、これを、外国人に読みやすい名前ということでみたらどうだろうか。

例えば、2012年のランキング(明治安田生命調べ)はこれだ。http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/best100/

第1位

(第1位)

20人

0.59%

第2位

(第3位)

颯太

17人

0.50%

第3位

(第1位)

大翔

16人

0.47%

第4位

(第4位)

大和

15人

0.44%

第5位

(第13位)

翔太

14人

0.41%

蓮(れん) 

は、よい名前だろう。おそらく間違いなく誰もが発音できる。外国には同様の名前がないので、Denさんと混同されるとおもうが、何回か言えば覚えてもらえるだろう。

颯太(ふうた)

は、あらゆる面で最悪だ。「う」という母音が2つ続いて、おそらく誰も発音できない。「フタ」になってしまう。略しても、「フー」にしかならない。近い発音の英語のニックーネムも存在しない。やめるべきだ。 Who is Who (フーさんは誰だ?)という英語のジョークがあるが、それになってしまう。

大翔(ヒロト)

は、とてもよい名前だろう。ヒロという発音はどこでも通じるユニバーサルなものだし、一発で覚えてもらえるだろう。。ヒロトというフルネームでも発音してもらえるだろう。

大和(ヤマト、カズヒロ)

 は、それほど発音はやさしくないものの、ヤマト便や戦艦ヤマトのおかげで、発音できるひとのほうが多いと思う。だいじょうぶな名前だ。覚えてももらえる。カズヒロと読むこともあるようだが、Kaz はユニバーサルに使えるよい名前だ。

翔太(しょうた)

注意が必要だ。これもたぶん発音できない。「ショタ」になってしまう。省略も「ショ」になってしまい意味不明。近い発音の英語のニックーネムも存在しない。

次は女性。

第1位

(第3位)

結衣

22人

0.68%

第2位

(第1位)

陽菜

21人

0.65%

第3位

(第5位)

結菜

18人

0.55%

第4位

(第1位)

結愛

16人

0.50%

(第55位)

ひなた

結衣(ユイ)

は、とてもよいなまえだろう。ユイなら誰もがおぼえられるし、簡単な発音だ。

陽菜(ヒナ)

は、多少、発音しづらいかもしれないが、難しいという程でもない。ただ、馴染みがないので、覚えてもらうには何回か練習してもらうことが大事だろう。

結愛(ユア)

これを発音できなかったり、覚えられないひとは、おそらく世界中にほとんどいない。ただ、Your name is Your とトートロジーになる可能性がある。それでも、楓太(ふうた)のWhoさんよりも、ましだとおもう。

ひなた(ヒナタ)

Hina と略すとおもうので、同様。

こう見ると、流行りのネームの中には、日本のクラシックな名前よりも、はるかに良いであろう発音もあるようだ。(レン、ヒロ、ユイ、ユナ)など。

正真正銘のDQNネームの中には、もっと素晴らしい名前もある。美輝(ティアラ)ちゃんとか、亜土夢(アトム)くん、夢音(メロディ)ちゃんや、園風(ぞふぃ)ちゃん、愛(ラブ)ちゃん、遊夜(ユナ)ちゃん、蜜楓(ミッフィー)ちゃんなど、今後はこういう名前のひとが自信をもつ日がくるだろう。

DQNネームを馬鹿にしてばかりではいけない。DQNと感じるからには、適度に欧米チックな音を取り入れているからこそのDQN具合なわけであり、それはむしろ、今後の社会では役立つかもしれないのだ。

「パパ・ママありがとう。”ミッフィー”って名前は世界中のひとに覚えてもらえてます。すてきな名前をありがとう」

p.s. ちょっと冗談目に書いたので、その辺りは、さらっと流してほしい。
ポイントとして、重要なのは、「英語」で発音しやすいとか、欧米風の名前をつけるべきということではない。欧米だけではダメ。アメリカ人にも、中国人にも、シンガポリアンにも、ベトナム人にも、イスラエル人、サウジアラビアでも、オマーンでも、トリニダード・トバゴでも、覚えてもらえて、発音してもらえる、ということが大事なのだ。たとえば、ムハマドは、中東系の名前だが、世界中のひとが認識して、覚えてもらえる。
日本人のアイデンティティをもつような伝統的な名前で、全世界のひとが間違いなく発音できるような名前はなんだとみなさんは考えるだろうか?ツイッターなどでご意見を教えてほしい。

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