地方ののんびりしたところで、在宅で仕事をして、正社員で、安定している。
こういう仕事の仕方は理想だろう。
そういう人に、先日あった。
古い友人なのだが、連絡をとっていなくて、なんと10年ぶりくらいにあった。
聞いてみると、今年の春から山口のほうに引っ越したという。
山口はとてものんびりしている上、食べ物も美味しく、リラックスできるという。
転職したのか?いや違う。
東京の会社につとめていたが、そのまま東京の会社に在籍しているという。
もちろん正社員だ。
給与は下がったりしたのか?
いや、そうではない。
給与は変わっていない。
東京の会社で、正社員のまま、山口県に家族で引っ越した。
当然、仕事は継続している。
彼は、webのエンジニアであり、成果が見えやすい。東京のオフィスに詰める必要もない。
基本的に山口の自宅で仕事をして、月に一回、東京のオフィスに来るという。
家賃も安くなり、食べ物も安くなり、野菜は近所の人からもらっていて買ったことがないという。
1歳の子供がいるが、いつも一緒にいることができるので、親としてとても嬉しいのだという。
いまの仕事のやり方に不満はないという。
山口に行こうとおもったときどう切り出したのか?
最初は転職も考えたという。
その会社では、在宅で勤務している人はおらず、ましてや地方で在宅もいない。
エンジニアも全員出社していたという。
一人だけ在宅が許されるものかとおもったが、切り出してみた。
社長の反応は、「やめてもらっては困る」というもの。
あたりまえだ、彼はエース級のエンジニアだからだ。
「山口に引っ越そうと思う。もう下見はしてきた」
「では、山口で今と同じ仕事ができるようにしてほしい」
そういうことになった。
結果、仕事は問題なくできて、彼は山口に住み、家族と子どもとよい時間を過ごしている。
会社にとってのコストも変わらずだ。
彼は月に一度東京にくる。その飛行機の往復は45000円ほどかかるが、東京にいたときも遠距離から通勤していたので定期代はほぼ一緒だったという。
「一人だけこのような待遇で仕事させてもらってすこし気が引けますが、前例ができることが大事。ほかにもこういうスタイルでやりたいひとが居るはず。前例があれば、やってみたいと声をだせる」
私が、この例を紹介しているのも、こういう人がいるということを紹介したいからだ。
会社員でも、リモートワークは可能だ。もちろん職種や職責にもよるが。
ただ、このような事ができるのは、彼が実績があるエンジニアで、会社として手放したくないからだ。
彼自身もこう釘をさしていた。
「もし新卒の社員がこう言い出しても、地方でリモートでやっても成果がでるとは思えません。また、こういう話を切り出した時、じゃあやめてもらって構わないといわれる社員もいるでしょう」
実力をつける、会社にとって無くてはならない存在になることが必要なのはいうまでもない。
貴方が実績が十分あるとおもい、今の働き方に不満なら、転職するのもいいが、一度リモートワークを交渉してみたらどうだろうか。
割合あっさり認められる、かもしれない。
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