ノマドになってはいけないひとの5つのタイプ

自由な時間と、自由な仕事がしたい。
それは、皆のあこがれだろう。
なので、会社辞めまーす。
という人に対して、「安易に会社をやめるのは危険」と指摘する声はツイッターなどをみても根強い。辞めていけないタイプが、安易にやめると、食っていけなくなって、大変なことになり、ワープア一直線だ。

ただ、その指摘がやや的外れなことも多々あるので、私の経験からも、こういう人は辞めてもOK、こういうひとは辞めちゃダメというのを、アドバイスしておこう。

#本記事では、世間の定義どおり単純にフリーランス=ノマド、脱サラ=ノマドといっていますのであしからず。
(→ノマドの定義についてはこの記事「決定版:ノマドの用語の混乱に終止符を。原語から紐解く5つのノマドの定義」を参照ください)

<ノマドに不向きなひとの5つのタイプ>


1 債務超過の人

債務超過とは、ごく簡単にいうと、すべての資産を売っぱらっても、借金だけが残る状態にあるひとということだ。そんな人がいるのだろうか?とおもうのだが、実はごろごろ居る。
代表的な人は、住宅を長期ローンで買った人だ。

例えば30歳の人が、3000万円のローンを金利3%で組み、35年返済で郊外にマンションを買ったとしよう。ちなみに、金利3%の3000万円のローンは、返済総額は、4839万1520円になる(苦笑)
5年後なりで、だいぶ返したように思えるが、実際は300万円ほどしか元金はかえせていない。元本は2700万円くらいにしか減っていない。さらに不動産価格は下る一方。このローンをマンションの売却で買えそうにも、半値くらいでしか売れない。運良く2000万でうれたとしても、差し引き700万円足りないのである。これが債務超過状態だ。

こういう人は、ノマドになってはいけない。ノマドは資金繰りがキツイ。独立後1年くらい現金収入がゼロというのはザラだ。
定期的なローンが払えなくなったら、すぐにマンションを売る羽目になり、差し引き700万円の請求が来る。そして、それは払えるわけがないから自己破産することとなる。
簡単にいったら、住宅ローンが残っている人は、ノマドはヤメレ。

「え、でも、あと30年くらい残っているんですが?」
だから、ローンを返すために、会社にしがみついて、うまいこと60で退職できたら、退職金で残りを繰り上げ返済して、それから悠々自適にノマドするということになる。

要するに、自由を得るためには、65歳で年金出るまでまずは我慢しなさいということだ。

2 ブランド志向のある配偶者がいるひと、不安に耐えられない配偶者がいるひと

配偶者がブランド志向だと、ノマド向きではない。
車ないとだめ、服は一定以上のブランドモノ以外は論外、あれこれそれころ、スペック重視でブランド志向だと、ノマド生活には耐えられない。
同じく、極端な安定志向なひとも駄目だ。

本人がではなく、配偶者と書いたのにはミソがある。
ノマドになりたいひとは、本人は適正がある場合が割合多く、やる気もある。
しかし、踏み切れない理由の殆どが配偶者の場合である。
要するに、定年になり、ローンがおわり、子供が大きくなるまで、まずは我慢しなさいということだ。

3 顧客がいない人

ノマドになるには、「スキルがないとだめ」とみな指摘する。

これは、大きな間違いだ。
この手のアドバイスで最大の間違いだと思う。

もちろん、まったくスキルが無いのは論外だが、「スキルがあるから大丈夫だとおもって独立してしまい、結果として惨敗」というほうがたくさんある。

必要なのはスキルではなく、「顧客」だ。
貴方が独立したと知らせたときに、
「じゃあ次回から貴方のほうから買うようにしますよ」
「いつやめるんですか?やめたら仕事を発注したいんですが?」
というお客が、会社を辞める前に何人いるかどうか?

安藤美冬さんが「一切営業せずに仕事が舞い込むフリーランス」という表現をつかっているが、それを聞いて、「よっぽど知名度があるからだ・・」「よっぽど凄いスキルwを持っているのだろう・・」と思ってびっくりしているようでは、そもそもダメだと思う。

そもそも、営業しないといけない時点で、フリーランスなどありえない。
私がしっているまともなフリーランスのひとは、まずほどんど一切営業していない。独立した瞬間から営業などする必要がなく、営業をしたこともない人がほとんどだ。別に知名度があるわけでもない。それでも受け切れないほど、仕事が舞い込んでくる。信用の積み重ねがあるからだ。

4 大きな仕事がしたいひと

組織でないと、大きな仕事はできない。橋を作ったり、国を動かしたり、予算100億円のプロジェクトを動かすといったことだ。また権力もそうだ。公務員はやめたらタダの人だ。警察官も検察官もやめたらタダの人だ。
会社にいるとき、そのような、スケールの大きな仕事に自分のアイデンティティを重ねあわせていたひとにとっては、ノマドになると失望感というか空虚感が大きい。
ノマドとして関われるのはせいぜい数百万円の案件くらいだ。権力はまったくない。
アイデンティティが自分にあるよりも、会社や所属、でかいプロジェクト、ブランド、権力といった、他社にアイデンティティを重ねているひとは、ノマドに成らないほうがいいと思う。

5 儲けたいひと

経済的なことをいったら、フリーランスはよっぽど成功しない限り、儲からない。
元いた会社から仕事を請け負うことがメインといった場合、自分はフリーランスというカッコいい名前の気分でも、会社からみたら、たんなる都合のいい下請業者けにすぎない。
あまたある下請けの一つで、誰がやっても同じような仕事しか発注しないし、いつでも切れるし、買い叩ける。残酷のようだが、これが真実だ。会社は強い。フリーランスは弱い。
こういう下請けタイプで独立しても、経済的な成功はみこめない。

単純なライターやデザイナー、プログラマーなど、フリーランスの多くを占める職種が、要するに、だれでもいいというタイプの仕事で、会社側は、下請けとして、安い人を、都合よく使う。
その結果、価格は崩壊し、仕事量は逆に増え、待遇は、会社員以下になってしまう。
(ついでにいうと、インドや中国人というオフショアの人材と会社組織に守られずに裸の価格競争に突入しているのだが、その事実にまだ気づいてないひとが多い)

そうならないためには、弱いフリーランスから脱却する必要がある。つまり、自分が発注側にまわらなくてはいえない。下請けのフリーランス以外の仕組みを自分で作り出す必要がある。
つまり、自分のビジネスを起こすということだ。起業と同じである。結局、フリーランスから豊かになるためには、起業するしかない。なにも1000億円の会社をつくり1000人雇用する必要はない。
自分が豊かに食うためだけの、スモールカンパニーでも十分。何人か下請けのフリーランスをつかって(笑)、自分は楽する方法を考えよう。

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